五里霧中

★ マンガなどの感想 ★

◆ まんがタイムスペシャル 感想①

2012年08月25日 | ◆4コマ誌⑦ まんがタイムスペシャル

2012年10月号

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 今月の『恋愛ラボ』感想はこちら

 表紙は、なんとエノ&マキ!

 さらに『笑って!外村さん』や、新連載『ナースドールまりあ』も載ってます。

 

 

 今月の「隠れ不思議ちゃんで賞」は、『銀河系女子高生ありすちゃん』より、黒乃ゆせさん!

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 再登場ゲストの本作品ですが、新キャラクターの投入で面白くなりそうな気配。

 やたらと、ありすさんのことを気にするゆせさん。 そこには、ある理由があるのですが、

 まあ彼女もだいぶ“不思議”な娘で、でもありすさんとは違ってクールにふるまう「隠れ」さん。

 そんな所が面白かったのですけども、彼女の登場によって、ありすさんの存在感までもが、

 さらに際立っているように感じられました。 ・・・というか、ありすさんて本物だったのね。

 

 

 

【新連載!】

●ナースドールまりあ (しまだ 先生)

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 人形が動いて、おしかけ女房!?

 大学生になったのをきっかけに、1人暮らしを始めた三上四郎くん。

 しかし、自分が住むはずの部屋には先客が!

 そこから始まる、不思議な人形と青年の物語。

 

 しまだ先生の新作ですが、前作のさおりさんとは別の人形(ドール)さんが登場ですね。

 前作は家族モノといった感じでしたが、こちらは男女同棲モノ。

 新しい自分になりたい四郎くんと、生活サポートするはずなのに家事ができないまりあさん。

 2人のやりとりが面白味となっていました。

 

 まあ、人形が動いている時点でとんでもないんですけど、

 そのへんはあまり気にせず進行してたり(^◇^;)

 四郎くんにとって、まりあさんはお気に入りのドールだったらしいので、

 それならそれで動いていることに、もっと大喜びするべきじゃないのかな~・・・

 なんて考えてもしまいますが、この奇妙な共同生活、今後が楽しみです!

 

 

 

【ゲスト作品】

●でりしゃすガールズ! (伊藤ハチ 先生)

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 スイーツ&ビターな、さびれたカフェ物語。

 丘の上にあるカフェで働く味里さん。 その友人であり常連の薫子さん。

 2人のくりひろげるカフェ空間が楽しい4コマ作品となっています。

 

 まず、トビラ絵が美麗なことに目を奪われました。

 なんともさわやか、素敵な野外カフェの雰囲気がつまった癒しの作品・・・

 になると思ったんですけどね~、いきなり借金だの、夜逃げだののワードが並んでて(^^;

 大変な状況になっているお店ですが、味里さんは危機感薄いといいますか、

 ほんわかふわふわした性格で、深刻さを感じさせない面白さ。

 

 対して、薫子さんはしっかり系のメガネさん。

 コーヒーの入れ方すらままならぬ味里さんに、しっかり指導・・・ どっちが店員やねん!

 そんな2人のやりとりが楽しいお話でした。

 このカフェの行く末を見てみたいので、つづき~。

 

 

 

【最終回!】

●21時のシンデレラガール (藤凪かおる 先生)

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 門限21時で、親に内緒のモデル業をしていたとみ子さんでしたが・・・

 最終回では、今まで大きな壁となっていたお父さんが倒れてしまいました。

 

 なんだかんだで、確執があってもやはり心配。

 あわてるとみ子さんの姿に、父への想いを感じます・・・

 が、まあそこはそれ、結局は親父さんも無事でよかったね、という内容に安心感。

 とはいうものの、その陰にはさらなる父の思いやりがあって、

 ここらへん父娘双方の想いが感じられてよかったですね。

 

 最後は、娘の夢に理解を示すまでになった親父さん。

 今までの経緯を考えると、まあ、娘想いという点では本物でしたからね、自然な流れでした。

 むしろ、とみ子さんの方が“豹変”してしまって、よいオチになっていたり(^◇^;)

 そんな所が面白かった!

 

 親に内緒でモデル業。 しかも門限21時という制限の中で、奮闘してきたとみ子さん。

 最後はみごと「シンデレラガール」となれたかな?

 父という壁を乗り越え和解して、キレイにハッピーエンド。

 楽しませていただきましたー!

 

 

 

●その後のベツ×バラ (曙はる 先生)

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 「その後の」物語も最終回!

 最後は、なんとベツ×バラ・コンビが、バラバラになってしまうのか・・・?

 という意外と大きな問題が描かれていました。

 

 別所さんの転職問題。

 そこには、自分の成長を考えて悩む別所さんの想いがあるようで、

 ゆえに原田くんと衝突してしまったりもしていました。

 おそらくは、「外」に出て成長していく原田くんを眺めながら、

 置いてけぼりになるような、彼と対等でいられなくなるような焦りを感じていたんでしょうね。

 

 友人同士でさえ、お互いの位置関係に敏感なもの。

 恋人同士ならなおさらでしょうし、だからこそ自分の成長を望む別所さんというのも、

 うなずける話であります。 さらに言えば、そのことを原田くんに理解してほしいということも。

 男女にかかわらず、こういったモヤモヤ感はわかりますね。

 

 そして、はじめ反対していた原田くんも、自分のことをかえりみてわかったこともあり、

 だからこそ、わずかな抵抗感を覚えつつも、好きな相手のやろうとしていることだからと、

 その背中を押す方向へという流れが、自然なものであると同時に、

 彼の別所さんへの愛を感じさせる描写となっていました。 これぞ信頼感ですな。

 

 しかし私としては、まさかベツベツ・バラバラになるとは思っておらず、

 何だかんだで一緒にやってゆく方向でまとまるのかと考えていたので、少し意外でした。

 追いかけられて追いかけて、お互いのその関係が、よい緊張感でもあり高揚感なのかな?

 などなど、おまけ的な「その後の」お話ながら、なかなか濃密でございました。

 ベツ×バラの物語は、今後も続くでしょうし、そのあたりは曙先生のご活動で、

 どうなってゆくか期待したいところ。 なんにせよ、楽しませていただきましたー!

 

 

 

【月刊新人賞@まんがタイムスペシャル】

・ようこそ!カフェ天下布武へ! (草薙誠 先生)

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 メイドカフェで働く、個性的な店員さん達をえがく4コマ作品。

 リーダー格・織田信代、メガネ・明智光子、ミニ・羽柴秀美、妹・市と、

 どこかで聞いたような名前の娘さんたちが働く姿が面白い。

 メガネをとった光代さん、地味だと言われてますけど、私は悪くないと思うな~(ぇ

 まあ、信代さんのハチャメチャぶりが中心にあって、そのあたりが面白味でしょうか。

 もちょっと読んでみたいけど、戦国武将の女性化はありふれているだけに、

 なにかも1つ工夫が欲しいかもしれませんね。

 

 

②へつづきます。