ヤングキングアワーズ 2012年8月号より
体調崩してしまって遅れ気味です・・・
以下、ネタばれあります。 (未読の方はご注意ください)
●僕らはみんな河合荘 (宮原るり 先生)
コミックス3巻、8月30日発売!
そんな今回、律さん、合コンで大ピンチ!? の巻・・・?
いかにもな感じのチャラい男に迫られて、困惑する律さん。
困り顔の律さんも悪くないですね(ォィ
男のアプローチは露骨すぎて、犯罪ギリギリ! 律さんは、一体どーなってしまうのか!!?
なんて想像をした宇佐くん、「助けにいかないとっ」なんて焦っていますが・・・
面白いのは、不安がる宇佐くんと、ほかの河合荘の面々との温度差。
彩花さんにせよ麻弓さんにせよ、さほど心配している様子はなく、
シロさんにいたっては、いつも通りのヘンタイMっぷり(;´∀`)
まあつまり、ここで宇佐くんが心配しているのは、
律さんを「別の男にとられたくない」ということのようですね。
それだけというわけでもないだろうけど、彼の心の大部分を占めているのは、そうした想い。
でも、それは自然なことだし、大事なことでもあります。
あとはどのように行動するか? というだけのこと。
ここで宇佐くんがとった「確認」と「出迎え」という2段構えの対応は、
なかなか思慮深いもののように感じました。 律さんに対しての距離感を考えてますよね。
以前の教訓を生かして、慎重に、慎重に、といった雰囲気が好感触ですよ。
帰り道での2人のやりとりも、ずいぶんと仲良くなったな~、という印象(^◇^;)
前村さんに“遠慮”しているがゆえ、重荷を背負ってしまっている律さんに、
自分の「経験」をもとにアドバイスする宇佐くん。
これが律さんにとって、大きな後押しとなっていることを考えますと、
律さんの宇佐くんへの頼りがいポイントは、けっこう高まっていると言えますよね。
大事なことを相談しているわけですし・・・ それにしても、律さん可愛い!(そこかよ)
そして、律さんと前村さん。
よかれと思ってやったことが、迷惑をかけてしまうタイプの前村さん。
自分が楽しいこと=他人も楽しいことのはず、という思考で突っ走ってしまうわけですね。
そんな彼女に、きちんと断りを入れる律さん。
ちょっと厳しい言葉も出ていたけれど、それで前村さんも自覚する部分があったようで、
なんだか良い話におさまったように見えましたが・・・
その後、前村さんにペースを乱されることはなくなった律さん。
でも、その表情はどこか寂しげ・・・
前村さんと一緒にいて楽しかった時間までが失われたことに、喪失感があるのでしょうね。
しかも、その後の前村さんの行動・言葉は、決して悪くはないのだけど、とても薄情なもの。
人間関係においてはよくある光景、いわゆる「普通」。
でもそれは、前村さんにとっては何でもないことであっても、
楽しい時間を過ごしていると感じていた律さんにとっては、きわめて残酷で、刺さります。
はからずも、律さんの厳しい言葉「一緒にいる人が欲しいだけ」が大当たりだった、と・・・
律さんと宇佐くんとの帰り道が、ひどく切ない。
律さんの悲しみと、それに共鳴してしまう宇佐くんの感情。
悲しみを悟られまいとする律さん、どうなぐさめればよいのか悩む宇佐くん。
取り繕い、それを受け容れ、悲しみを胸にしまいこんでの帰宅が、もう、たまらなかった。
でも、河合荘はいつも通り!
このシリアス⇒コミカルの落差には救われます(´▽`;) 深刻な堅さがほぐれる感覚。
これぞ、まさしく“ホーム”ですね。 帰る場所があって、そこに肩の力を抜ける要素がある。
それがどれだけ貴重なことか・・・
最後、律さんの「・・・だからこれでいい!」の一言が、心の一区切り。
ふんぎりつけて、前向きになった気分を感じました。 よかった!
それもこれも、麻弓さんのおかげですね(ぇ。 麻弓さん、さすがやで(えー
といった感じで、今回のエピソードは、けっこう苦味が大きいお話となりましたね。
10代(に限らないかな?)にありがちな友人関係の距離感の問題。
宮原先生の他作品では、『となりのネネコさん』にもこうした問題が出ていて、
そのあたりと同じ空気を感じたりもしました。
などなど、ちょいとしんみりしちゃいましたが、
コミックス3巻が8月30日発売とのことで、そちらに意識が行ってしまいます。
広告が今月号の表紙と同じなのですが、よ~く見ると律先輩の表情が違ってる!なぜに!?
なんにせよ、本編共々、今後も楽しみです!