五里霧中

★ マンガなどの感想 ★

◆ まんがタイム 感想①

2011年11月10日 | ◆4コマ誌② まんがタイム

2011年12月号

 Manga_time_2011_12

 今月の『みそララ』感想はこちら

 そろそろ定期的に書くのが難しくなってまいりました・・・

 

 今月の「晴々で賞」は、『ソフテン!』より、エリカさん!

 Manga_time_2011_12_p155

 「勝ち組・負け組」なんて言葉は、最近あまり聞かなくなってきましたね~。

 エリカさんは父親の影響で「勝ち組」めざしたのですが、それが雲行き怪しくなって・・・

 という話でしたけど、監督との会話で知る本当の「勝ち組」に、心晴々な表情がよかった。

 理想といえばそうなんだけど、「私もそんな風になりたい!」と思える清々しさがありました。

 

 

 

●わさんぼん (佐藤両々 先生)

 Manga_time_2011_12_p011 Manga_time_2011_12_p012

 今回は、明月さん話!

 最近、明月さんが来ないことを気にする萩くん。

 草太くんの言葉に落ち込んでしまうほど、彼女を意識しているようで・・・?

 しかしそれって、草太くんとのライバル関係がらみでややこしいことになりそうかも。

 

 そんなこんなで、明月さんの職場風景がメイン。

 男性が多い職人の世界で、女性が気を張り奮闘する姿が、明月さんを通して描かれます。

 条件も給料も一緒だから、使えない奴と思われたくないから、そんな気合が入る明月さん。

 やはり、こうした環境での肩身の狭さってあるのでしょうね~。

 ゆえに、負けないという心持ちが必要になってくる。 そんな明月さんの姿が凛々しい。

 

 そして職場には、“若”もいらっしゃいますね。

 以前、草太くんと険悪ムードになった水無月くん。

 でも彼の場合、鍔輝くんなどとはちがった真面目さというか、緊張感があります。

 明月さんにつらく当たっている・・・ように見えたりもしますが、

 たしかに厳しいし男尊女卑的でもあるのだけれど、明月さんをフォローしたり向き合ったり、

 しっかりしている人だという印象を、私は受けました。

 むしろ、萩くんのライバルは彼になるんじゃないか?・・・みたいな。

 

 男性の職場で働く明月さんの孤軍奮闘ぶり。

 弱い部分を見せつつも、誠実に前へ進もうとする決意が清々しく、美しい。

 今までは、草太くんと会うことで“癒し”を得ていたであろう彼女が、

 今度は水無月くんへ、そして自分の進むべき険しい道へと挑む“決意”で動き出す。

 そんな明月さんがカッコよかったー! 今後も楽しみです!

 

 

 

●ほめよめ (黒渕かしこ 先生)

 Manga_time_2011_12_p043_2 Manga_time_2011_12_p046

 本誌初登場ゲスト!!

 智也くんの兄が結婚して、お嫁さんがやって来た!

 けれどその兄嫁さん、ちょっと変わったお人だったようでして・・・ と始まる作品。

 

 老舗せんべい屋を舞台に、1人の少年がふんわり兄嫁にふりまわされる感じのお話かな?

 兄嫁・かのんさんは、可愛らしいヒラヒラの服を着て、純和風の家に似合わぬスタイル。

 智也くんは店に合わないと怒っていますが、かのんさんは服装だけなく性格もふわふわで、

 いつもニコニコ天然に構えているので、智也くん、のれんに腕押し(^^;

 

 そんなふわふわ天然な兄嫁・かのんさんに、ふり回される義弟・智也くんの姿が面白い。

 父上殿と母上殿も、かのんさんはお気に入りのお嫁さんらしく、家族みんなでよい感じ。

 かのんさんのふわっとした雰囲気が、家族全体を、そして作品そのものの空気感を、

 とても心地よくいろどっている印象ですね~。

 

 ホームでゲスト掲載されていて、連載が決まっている作品も兄嫁モノでしたけど・・・流行り?

 あちらが2人暮らしなのに対して、こちらは家族みんな一緒。

 兄嫁の色香に惑うというよりは、ふわふわ感にふりまわされる義弟くんを楽しむ作品ぽい。

 そうしたふわふわ感覚がなかなかよろしいので、つづきを期待しておきたいと思います!

 

 

 

●はこいり良品 (井上トモコ 先生)

 Manga_time_2011_12_p113 Manga_time_2011_12_p114

 クリスマスに、マキさんを誘おうとがんばるケンジくん・・・?

 しかし、“イベント”をダシにしてしか誘えない、そんな哀れな男がここに・・・(;;)

 うん、まあ、いつも通りのケンジくんで安心感はあるけどさ!

 

 けれどもそこに、後輩・杉原千春さんが割って入って来るのかー!?

 彼女、相変わらず「作戦」なんて練っていますが(´▽`;)

 ケンジくんも騙される一方ではなかったんですね~、「コワイ」とか言ってます。

 それを聞いてしまった千春さん・・・ でもショック受けずに、ぶっちゃけてるのが面白い!

 彼女のキャラクター、いわゆる悪女っぽいんだけども、そのたくましさが憎めない感じ(^^;

 女性的には共感してしまう方もいらっしゃるんですかね?

 興味深いタイプです・・・ お近づきにはなりたくないですけども(ォィ

 

 そして、千春さんが語った「片思いの時間ってムダ」という話に悩むケンジくん。

 そんな彼女の言葉に反発したのか、後押しされたように思い切った一言を

 マキさんにかけることになりますが・・・

 まあ、このあたりもいつも通りの安心感ではあったのですが、

 マキさんとケンジくん2人の関係は、千春さんの登場によって少しずつ前進しているような、

 そうでもないような、微妙な感じになることが最近多くて、ニヤニヤ楽しんでおります。

 

 井上先生の作品は、女性上位の関係で描かれることが通常のように思うのですが、

 ケンジくんをふり回しつつも、断固として距離を置こうとする彼に、

 逆に執着してしまう千春さんの姿や、その千春さんを気にしてしまうマキさんの姿は、

 いつもとはちょっぴり違った雰囲気で、楽しませてくれますね~。

 そんな3人の関係が面白さをUPさせていますので、そのあたりに注目しつつ・・・

 今後も楽しみです!

 

 

②へつづきます。