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主観と客観


例えば物語文を読んで、書かれている以上に物語の展開を考えたり、新たなエピソードを創造する子がいます。

あるいは詩を読んで、同じようなモチーフで別の詩を書きたくなったりする子もいるでしょう。

こういう創造力というものは、やはりその子の個性がよく表れているところであり、将来的にはまた違った成長を遂げて新たな作品を誕生させてくれるかもしれません。

しかし、こと中学受験の国語というのはそういうものではないのです。

ありていに言えば、そこに何が書いてあるのか、客観的につかむということが大事になってくる。

百人が読んで百人とは言わないまでも90人ぐらいはそう読む、というような解釈に基づいているのです。

問題を作る先生の立場で考えてみると、当然作者ではないわけで、自分がこう読んで設問を作った時に、その答えが複数あるというのはまずい。塾かや出版社から疑問の声が上がらないように、ということを考えていくと「文中にこう書いてある」という根拠が明確であるような問題になっていくのがふつうです。

ところが自分で想像を膨らませたりしていくと、そういう根拠は見えなくなってしまう。また、自分を登場人物に置き換えてしまうと、「なんでそういう行動をするのかわからない」こともあり得るでしょう。

だから、あくまで文中に根拠を求める、という考え方でいかないといけない。

これは国語力とは多少ニュアンスが違う部分なのです。

本が好きだったり、文章をよく読む子が国語の点数がとれない場合、この罠に引っかかっている可能性があるのです。

あくまで主観をなくして「客観的に読む」という姿勢で臨まないと、点数はまとまらないようにできている部分があります。

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仕上げたという感覚を大事に
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歴史好きはわかるが・・・
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「映像教材、これでわかる比と速さ」(田中貴)
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プリントばっかり

後半の受験対策というのは、これまでのように何かを習う、ということはあまりありません。

実戦力とか、得点力とかをつけるという名のもとに、まあ、プリントを解きまくる、といったそんな感じになるでしょう。

答え合わせをして、難しい問題は解説してもらう、ということになるわけですが、しかし、自分ができていたらその解説の時間は確認にはなるけれど、他のことをやってもいい時間、ともいえるわけです。

それならば家でやっていても同じで、わからないことは家庭教師の先生に教わればいいじゃないか、と言われれば、もちろんその通りでしょう。

とにかく過去問の勉強はしないといけないし、自分が不得意な部分や、覚えなければいけない知識の習得などを考えると、これからの時期は勉強がさらに個人的なものになってこざるを得ないわけです。

ところが塾はどうなるかというと、むしろ授業が増える傾向にある。学校別特訓とか、演習特訓とか、まあ、いろいろな名前はあるけれど、プリント授業をやることになるのだったら、それは家でできないのか?と考えてみるべきかもしれません。

それにプリントをやれば当然復習が必要であり、それでまた家での学習時間が減ってしまうことになるから、その分も気を付けないといけない。

秋のスケジュールはしたがって家庭学習のことをよく考えて組んでください。

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問題をよく読むという注意
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中学受験 算数オンライン塾

8月20日の問題
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親が学習を管理すると

振り返ってみて、本人がきちんとやることを管理して、確実にそれを実行して合格していった、という子はあまりいません。

やはりそれなりにお父さん、お母さんが手伝いながら、やるべきことを整理し、たまにはやらされながら、日々を送って受験にたどり着くのがふつうでしょう。

ただ、その間にたくさんの戦いがある。親子喧嘩、といってもいいかもしれません。

親はやはり、小さい時から子どもを苦労して育てている分、「誰がここまで大きくしてやったと思う!」という気持ちがありありと態度に出るだろうし、それを見てまたムカつく子どもも多いのです。

で反抗する最たる理由は「なぜそれをやるのか説明されない」というのはあまり知られていないかもしれない。

なぜこの練習をするのか。なぜこの問題をやるのか。なぜこれを覚えるのか。

やることを「勝手に親に決められた」みたいに感じるから、子どもは反抗したくなる。逆になぜそれをやるのか、親子でいろいろコミュニケーションをとった上で、それをやろう、ということで決まれば案外スムースに進むのに、「早くやって」みたいなことを言われると、頭にくるのです。

そこで「うるせえなあ」の一言がでて、またバトルになることが多い。

親が学習を管理した方が効率が良いのに、バトルが続くようだと「やらない方が良かった」ということになりかねません。

やはりしっかりコミュニケーションをとっていくことがわが子が相手であっても必要なことなのです。

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第201回 受験に間に合えばいいだけ
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戦後史と時事問題の間
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第一志望にこだわる


これからはいろいろとデータが出てくるし、過去問の出来も数字となって表れる分、「第一志望をどうするか」結構親も子も心が揺れるものです。

何としてでも受ける、という気持ちを持っていればいいが、あちらでもいいかなあ、みたいな気持ちも出てきてもおかしくはないでしょう。

しかし、そうなると、学校別対策もまた考え直さないといけなくなる。

もちろん腹を決めてここにしようという変更ならかまいませんが、揺れ過ぎるのは結果としてプラスにはなりません。

なるべくなら、ここぞと決めて、その学校にこだわってもらいたいと思います。

安全校のことは併願で調整すればいい部分もあるのです。これから半年間の勉強は結構しんどいわけですが、「ここに入りたい」という気持ちがあるから耐えられる部分もあるので、やはり第一志望をしっかり定めてしまう方が良いと思います。

データのことは確かに気になるでしょう。

しかしデータを変えることはこれからの勉強でもできる。

だから今は第一志望を変えずにしっかりと狙ってほしいと思います。

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数の性質の問題
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8月18日の問題
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疲れやすい子

この暑い時期にがんばる子どもたちも少なくありませんが、やはり疲れやすい子はいます。

ある子は、病気明けだったということもあり、長い時間の勉強はなかなか負担が大きいので、最初からあまり無理をさせないことにしていました。

授業も出るものを決める。保護者と相談して、夏休み中も昼間に休める時間を作ったり、まあ、いろいろ工夫はしましたが、その中で本人もできることはしっかりがんばり、第一志望に合格していきました。

大事なのは、その子のできる範囲で何を優先するかを決めることです。

受験勉強に上限はありません。やろうと思えばやることを増やすことはいくらでもできます。

しかし、それを全部やる必要は元々ないのです。本人ができることには限界があり、その中でできることをきちんとやる。

元々成長期なので、大きくなる子もいれば、まだ大きくならない子もいる。

だから体力にも差があり、疲れやすさにも差があるわけで、それも考慮にいれてプランを練らないといけません。

夏休み、後半に入っていきますが、結構疲れはたまってきているところはあるので、子どもたちの体力を見極めて、無理のない勉強をしてください。

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全ての学校に学校別対策クラスは存在しないから
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大学受験がないということは
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過去問の点数が取れない時

過去問の点数が取れないと、本人も家族もがっかりしてしまうかもしれません。

しかし、まだ試験は先。これからまだ勉強する時間はあるし、やれることはたくさんある。逆に今、点数が取れてしまうと、残り半年、その力を維持していかないといけない。

これは結構、精神的につらいものがあります。何せ、最早新しく習うことはない。逆に今まで点数が取れなかった子どもたちも、これからの勉強でできるようになってくると、自分が先に進む部分がない分、それだけ行き詰まってくるものがあるのです。

まあ理想を言えば、夏休みの終わりにまあ、目標点数(合格点)の6割から7割程度とれていて、ここから次第に成績を伸ばしていき、最後の模擬試験で合格ラインまであと少しだね、という状態になるのがいいのです。

最後の模擬試験から本番まで大抵一ヶ月ぐらい間があるので、その間で最後あと少しの部分を突破できれば、非常に充実した受験勉強になるのではないでしょうか。

今は、まだまだで大いに結構。

ここからしっかり伸ばしていこう、という気持ちが最も重要でしょう。

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文章を書く力
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8月16日の問題
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数字に疲れている?

これまでも組み分け試験があり、それなりに点数が気になっていたと思うのです。

しかし、入試前半年間というものは、さらに点数に敏感になっていないといけないと思います。入試は得点で決まります。その得点がその子の正確な力を反映するなど、だれも信じていない。たまたまできた、たまたまできなかった、ということはあるものです。しかし、そういうことはわかっていても各校は自分の学校に入れる生徒を決めないといけないわけで、だからそれを得点順に決める。だから受験生は得点を取らないといけない、できる限り多くの得点を取ることが受験生にとって大事な命題になるわけです、

ところが長いこと組み分け試験を受けて得点や偏差値のことを気にしてくると、当然、もうそろそろ嫌気がさしてくるのです。

本当は6年生の後半だけ、気にしていればいいものをそれこそ3年生の終わりからずっとやっているわけだから、もう飽き飽きしていてもおかしくはない。

だから、最近伸び悩む子が多いのです。

早くから受験準備を始め、カリキュラムはどんどん進み、毎月偏差値や得点に神経をすり減らして来れば、「もういいや」ということになりかねない。

だから少なくとも、6年生の後半になるまで、あまり点数や偏差値にナーバスにならないことです。

最後に気にして、半年間真剣に取り組むくらいが、バランスとしてちょうどいいので、くれぐれも疲れすぎないようにしてください。

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浮力に関する問題
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よく見る
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自分で考えるおもしろさ

点数のことばかり言われて、つい、隣の子の答えをそのまま書いてしまい、それが発覚した子どもがいました。

まあ、やってしまったことは仕方がないとして、でも、この子はやはり「自分で考えるおもしろさ」を知らないのです。

人の答えを見て点数を取ることよりは、自分で考えた方がよほどおもしろい、楽しいということを知らないまま、ただ「点数を取るのよ」と言われ続けている子はその先、中学生になったら本気で反抗するかもしれませんね。

別に今、点数をとることばかり躍起になる必要は本当はないのです。

それよりも自分で考えたり、自分で発見したりして、それから調べたり、あるいは覚えたりして。

テストに出るから覚える、よりは、自分の頭の中を整理するために覚える、という欲求も実はあるのです。

できるならば、なるたけ早いうちに、自分で考えるおもしろさ、自分で解く楽しさを経験してもらいたい。

それが実は勉強に進む大きなモチベーションのひとつなのです。

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無理は続かない
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8月14日の問題
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時間の使い方

たまに時間の使い方が上手な子を見かけます。

確かに忙しいのだし、やることが多いので、それを細分化している。で隙間の時間にどんどんこなしている。例えば、塾の授業の休み時間に、糸をほぐしているので、「何してるの?」と聞いてみると、「理科実験の準備です。」って、明日学校でやる理科の実験の準備をしているわけです。

で、そういうのはみんなでやるのではないか、と思うのですが、実際にはその子が班の仕事を相当に抱え込んでいるわけですが、でも、平然とこなしている。まあ、よく「仕事は忙しい人に頼め」という言い方がありますが、小学生のころからこういう風に時間の使い方がうまい、というのは頼もしい。

しかし、本当は誰にでもできることではあるのです。

自分のやらなければいけないことと、締め切りを割り出し、そこから時間何に終わる段取りを組み、そして実行する。

こういうことは確実にそれができる人とそうでない人に分かれるように思えますが、結局はかなりの人がちゃんと終わっているわけで、その意味でその段取りを決める、準備をする、決めたことを実行する、ということができればいいわけです。

これから子どもたちは入試に向けて本当にいろいろなことをやらなければいけないが、一方で時間は限られているわけだから、それこそ時間の使い方が力をつけるにあたって重要なポイントになるでしょう。

日頃の時間の使い方について、もう少し具体的な方法をアドバイスしてあげてもいいかもしれません。

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文系と理系
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志望理由
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自分の答えを疑うくせ

多くの受験生の場合、ミスが減れば点数も偏差値も合格可能性も上昇します。

しかし、なかなかミスが減らない。

その最大の原因は自分の答えを疑わない。これは合っていると思い混みやすいからです。

もちろん、これには個人差があり、自信がなかなか出ない子もいますが、どちらが多いか、と言われれば間違いなく前者でしょう。

で、本当に合っているのか?ということを疑うくせは受験が近づくにつれて、多少なりともあった方がプラスにはなります。

これも程度問題で、あまりに疑って時間がなくなるのも問題だが、ミスばかり目立つ答案ではなかなか合格しません。

だから、慎重に解く、という解き方をそろそろ身につけ始めていかないといけない。

例えば答えが出た、と思ってから問題文をもう一度確認することで減るミスが大分あります。

「正しいものを答えなさい」と思い混んで、これだ、と思ったが、あれ、変だ、こっちもあってそうだぞ、と悩み始める。

変だなあと思って問題文を見ると

「間違っているものを答えなさい。」だったりして・・・。

まあ、そういう経験は誰にもあるわけですが、そういう経験を生かし切れていないところはあるわけです。

自分の答えは正しいのか。確信が持てるようになればいいので、ぜひ慎重に解くようにしてください。

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第200回 いろいろな力をつける
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8月12日の問題
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