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習い事、今、昔。

習い事といえば、昔は、そろばん、書道、お花、お琴などクラシックなものが並んでいましたが、ピアノ、バイオリンのような楽器や水彩画、油絵のような芸術的な習い事が加わるとともに、野球、サッカー、剣道、水泳、といったスポーツが増え始め、どんどん多様化してきました。

そのうち幼児からの英会話も注目されるようになり、最近はロボットの制作やコンピューターのプログラミング言語、などというのもあるそうです。

確かに日本で英語を習うよりもプログラミングの方が役立ちそうかもしれない、などと思うことはありますが、いずれにしてもいろいろな分野が出てきたことは実に良いことだと思っています。

習い事は昔は例えば花嫁修業の一環だったところもありましたが、今は子どもたちが自由にいろいろなことに挑戦できるので、それぞれの子どもたちの持つ可能性が広がっていくチャンスが増えているように思うのです。

本来、足の速い子がいて、絵のうまい子がいて、歌を歌うのがうまい子がいる、というようにそれぞれの子どもたちにいろいろな才能がある。

しかし、例えば中学入試というのは4教科の点数で決まるから、そういう得手が活かされない。逆にもし絵のうまい子が通る入学試験があれば、それはそれでもっといろいろな素養が伸びる可能性があるのです。

学校というところは集団で授業をするので、確かに子どもたちの知的レベルが揃っていた方が勉強は進めやすい、という面はありますが、しかしあるベクトルだけで評価を続けていけば、伸びる可能性も伸びなくなる。

AO入試とか特色化入試というのは、こういうテストでは現れない子どもたちの新たな才能というのを見出していければいいのですが、まだ採る側にそれだけの力がない感じもします。

しかし、そういう才能は学校が終わればまた活かされる場面がいくらでも出てくる。

以前、評価の高い若手プログラマーの話を聞いたことがありますが、小学生のころから、パソコンに向かってプログラムを書いていたとのこと。

外で遊ぶよりもプログラムをやっていると、親はつい「暗い子になってしまう」と思いがちですが、しかし、彼は好きだからやっていただけの話で、それを続けられたからこそまた才能が伸びていったわけです。

先先、何が良くなるかわからない。だから、小さいうちはやはりいろいろなことをさせてみるのは大事なことだと思います。


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