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文章にまとめる力


新しい大学共通試験でも、記述式の採用が検討されています。しかし、中学受験はずっと前から記述式の問題が出題されています。

大学入試がそうなれば、当然記述式の問題をさらに多く出題しようという傾向はこれから明確になっていくでしょう。つまり、記述の対策はこれからさらに重要になってくるわけです。

では、どういうところが一番求められるのか、ということで言えば、自分の考えを端的にまとめられるかどうか、ということでしょう。

記述式の問題は、答えがひとつとは限らない。

まったく正反対の答えが実は正解になるという場合もあり得るでしょう。それはそれなりに考えられた結論であれば、充分に正解と判断されてしかるべきなわけですが、しかし、それにはやはり訴える力が必要になります。

よく子どもたちの記述の採点をしていて、

「何が言いたいのか?」

と思う文章を見かけます。本人は上手に書いたつもりかもしれないが、例えば主語と述語が一致していないとか。使っている言葉の意味が全く違うとか。まあ、いろいろ。

で、こればかりはやはり実際に書いて添削してもらうことが大事です。

こういうことを言いたいのであれば、こう書かなければいけない、というものを習う必要があるのです。

そして、さらに大事なことはそれを清書すること。

え、面倒、ってその通りなのですが、清書するとその文書が本当に頭の中に入ってくる。

よく写経というのをお寺でやらされますが、ただ読んだのでは身にならないかもしれないが、写すと違うものなのです。

だから自分で書いて、添削してもらい、さらにそれを清書する、というステップを踏むことが記述力をつける最適な方法です。

最適な方法ではあるが、面倒な部分が間違いなくある。

それを辛抱してやることで、力がついていくので、そこはがんばりましょう。

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