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子どもの字がきたないとき

子どものノートとか答案を見ると、まだまだ字がきたない、と思うことがあるでしょう。

でもそういうときに「もっときれいに書きなさい」という注意はあまり意味がないのです。

きれいって何?

とさすがにそういう子はいないでしょうが、実はきれいという概念がしっかりしていない。

正しくは「誰にでもわかる字を書く」ということなのです。

子どもの字は小学校6年生から中学1年生ぐらいのときに大きく変わります。字のデザインを意識するようになる、といってもいいかもしれません。女の子が妙な○文字を書き始めるのもだいたいこの時期ですが、きれいな○文字も実は役に立たないときは多いのです。

そういう子の答案を見ていてもやはり、0か9かわからない。 あるいは6か8かわからない、ということがあるものです。

答案は採点してもらうものですから、採点者に対して、「絶対に誰が何と言おうとこれは6である」という字を書かないといけない。

逆にそれが達成されていればいいわけです。

記述にしても本人が何を書いたのか、明確にわかればいいわけであって、別にデザイン的に優れた字である必要はない。

相手に絶対にわかってもらえる字を書く、ということが唯一達成しなければならない目的ですから、子どもたちの意識をそこに持っていくような注意の仕方をしてください。

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第146回 子どもができること、できないこと
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