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ノートのきれいな子

その当時、私はホワイトボードに問題を書き、子どもたちがそれを写し、そして解いてもらったあと解説をする、という授業形式でした。

ある学校別特訓の授業を1年間担当していて、その1年間でどんな問題を出したか、自分でも記録が作れないので、ある男の子にノートをきれいにとって、あとでコピーさせてもらう約束をしました。

「え、どうするの?」

「うん、あとでどんな問題を出したか研究して、次のプリントを作るときの参考にしたいんだ。」

と説明すると、その子は快諾してくれました。

そして、最後の授業の日。そういえば、彼はいつの間にか、ルーズリーフでノートを取るようになっていましたが、その日最後の問題を解き終わると、それをルーズリーフに書いて、その後おもむろにカバンの中から大きなバインダーを取り出し、それを綴じました。

そして私のところにやってきると、

「はい、先生。完成です。」

と渡してくれたのです。

「自分の分は?」

「今日の分は2枚書いたから大丈夫です。」

「そうか、ありがとう。」

バインダーを広げてみると、日付が入っていて1年前からの授業の問題が1ページに1問ずつ、表に問題、裏に解答と揃えられています。

「すごいねえ。大変だったかな?」

「これだけはがんばりなさい、ってお母さんに言われたので、最後までできてよかったです。」

バインダ―の重さ分、しっかり勉強できていたのか、無事、第一志望に合格してくれました。

そんなバインダーがなくとも、子どもたちはこれまでたくさんの問題を解き、復習して力を蓄えてきましたから、その力を信じで入試に向かってほしいと思います。

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