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国語の授業のむずかしさ

以前、こんな記事を書きました。

横道にそれる

橋本先生の話は、いろいろなところで話題になっているのですが、実は国語の授業はやっていて、非常に難しい。

というのは、特に小学生の場合、本人が持っている経験知がいろいろであって、しかもそれが充分では当然ない。そこへある物語を持ってくる、説明文をもってくる、とすぐ分かる子も当然いるが、まずは時代背景からわからないという場合もあります。

なぜ、この子はこういうことをするのか。

ということもわからない。大人なら多少、勘が働くから推察はできるが、子どもたちはそうではない。だから、いろいろ説明することになるし、横道にそれる。

それると、短い授業時間内には当然話が終わらなくなる。橋本先生が200ページあまりの文庫本にあれだけの時間をかけられるのは、やはりうらやましい話だなと思います。

塾の国語の授業は、当然そんな時間をかけてられない。

したがって問題に即して授業が進む。この問題をどう解くか、逆に考えれば表面だけを追いかけているようなところがあるわけです。

中学入試問題というのは、作者が作るのではありません。だから、原典主義という原則が貫かれます。

ここにこう書いてあるから、答えはこうでなければならない。

徹底的にこういう考え方を鍛える。

ところが、それは本質をとらえる、というよりは点数をとる、ということに中心が置かれている。塾の授業は私はこれでいいと思っています。そのために塾に行くんだから。

ただ、それが国語の能力だと勘違いしてはいけない。

本来、作者が言わんとする論理を正確に組み立て、その背景を読み取る力と、入試で点数をとる力はやはり違うと私は思います。

だから中学入試で国語が良いと思われていた子が、案外中学で国語がふるわなかったりする。もちろん成績の良い子がそのまま成績が良い場合もありますが、結局その違いはうわべだけで追っているか、それとも深く考えているかにかかってくるだろうと思うのです。

国語の授業は難しい。深く読み取る力を培うまでには、時間が足りない。しかし、表面的な解釈だけで済ませてもいけない。

最後は、「中学でやってもらうか」という気持ちになってくるのですが。


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