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覚えられない子


6年生の後半になると、やはり知識を覚えてもらわないといけないので、暗記テキストの範囲を決めてテストをします。

範囲も決まっていて、出るものもわかっているのだから、当然、満点をとってもらわないといけない、と言えば簡単ですが、そうは問屋がおろさない。

実際にそれを覚えるのに十分な時間をかけられなければ、ぼろぼろの点数になることもあるわけで、実際にそういう子どももいます。

しかし、お母さんにも手伝ってもらってがんばってやった、にもかかわらず合格点がもらえない子、というのもいます。

「だめなんだ、覚えられない。」

と、テストの前からぼやいている。きっとお母さんともさんざんやったけれど、それでも覚えきれない、ということなのでしょう。実際にいろいろやらなければいけないことがあるのだから、仕方がない部分はあるわけですが、時間切れになってしまう。

で、案の定再テスト。再テストは合格するまでやりますから、下手をすると再テストがどんどんたまってしまう。これは早めに追いつかないとどうしようもないことになるわけです。

だから、最後の方はほぼ毎日やらせる、みたいなことになるわけですが、でも、やはりやってみると覚えられない、ということはない。

つまり、それだけの時間をかけられれば、やはり覚えられるのです。

ここが大事なポイント。

覚えられない、のではなく、覚えるための時間をかけられていない、ということなのです。

確かに他にやることがあるのは充分わかるが、しかし、この先確実に1点を積み重ねることは大事なので、やはり覚えて点数がとれるものはとっておきたい。

その意味では覚えるのに時間がかかる子は、その分の時間を最初から確保するように計画を立ててください。そうでないと、積み残しばかりになってしまいますから。

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