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合格可能性の幅


四谷大塚のホームページに2011年の学校別の合格偏差値一覧があります。

学校別に80% 50% 20%の偏差値を並べているのですが、いくつかピックアップしてみましょう。

麻布  67 63 57

市川  60 56 51

女子学院 70 67 63

慶應普通部 65 61 56

早稲田実業 65 61 57  (男子データ)

80%と20%の幅が一番せまいのが女子学院の7ポイント、おおむね10ポイントぐらいがその幅になり、80%と50%の幅も5ポイントぐらいになるようです。

80%と20%の幅が狭くなると、僅差の勝負がさらに厳しくなり、その差が開けばややゆるくなるわけですが、合格可能性の判定の利用法としては

1 受けるか受けないかを決める

2 安全かどうかを見極める

の2点が中心です。

あまりに合格可能性が遠いということであれば、受験を控えるというのが最近の傾向ですし、また確実に安全校を確保するのも大事なポイントなので、これらのデータの見方は大切でしょう。

で、最初のポイントでいえば、20%に届くかどうか、がひとつの目安になるでしょう。概ねそこから5~6ポイントで50%に達するわけで、そこまでくればかなり合格可能性は高くなります。模擬試験は12月で終わりですから、東京、神奈川の試験までそこから1ヶ月ちょっとあるわけで、その間の勉強で20%から50%へ伸びる可能性は十分にある。当然、それ未満からも上昇する可能性はあるわけですが、11月~12月の試験で20%近くのデータになっていれば、受験しても良いのではないか、という判断になるでしょう。

一方2のポイントは、少なくとも50%以上はないといけないと思われます。本来は80%以上に達していてほしいが、とはいっても入ればよい、ということだけでもないので、学校選びは迷うところでしょう。1校合格するだけで流れが変わるので、やはり確実に入ってほしいという意味では80%以上を考えられれば一番良いが、少なくとも50%以上はないといけないとは思います。

とはいえ、20%と80%の間が10ポイントというのは、結構幅が広い。つまり、このゾーン内で考えると入試本番でうまくいくか、いかないか、が小学生の受験ではかなりウェイトを占める。

精神的に多少なりとも開き直るぐらいで、自分の力を出し切れるかがこの10ポイントの幅を制す要諦でしょう。データはデータとしてみつつ、しかし「合格するぞ」という気持ちもしっかり持っていてほしいと思います。



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