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鶏口となるも牛後となるなかれ

大人数の塾に長くいると、だんだん自分の組み分けの位置というものが決まってきます。

自分のクラスの上に10個以上クラスがあると、まあ、結構上に行くのは大変だねえ、という感じになってくる。

これが最初のうちは、それでもなんとかしようという気があるのですが、それが何回も続いてくると、「こんなもんでしょう」という感じになってきやすい。

私はこれが一番怖いと思っています。

つまり、だんだん意欲というものが前面に出にくくなってくる。積極性というものが感じられなくなってくるからです。

そういう状況になると、まずほめられる、ということも少なくなる。子どもはほめられるとうれしいし、それに感激してがんばろうという気になることが多いのですが、そういう機会もなくなってしまう。

昔の人はいいことを言ったと思います。

鶏口となるも牛後となるなかれ

大きな集団の後ろにいるよりは、小さな集団の上に立つ方が良い、という意味です。由来は中国戦国時代に発しますが、まあ、教育とはあまり関係がない。

しかし、子どもの意欲ということで考えると通ずるものがあるように思えるのです。

子どもはほめられて、自信をつけて、意欲的になる。これは、大人でもそうですが、子どもは特にそうです。

だから、あまりうまくいかないことを長く続けさせると、感激が少なくなる。早々に逃げてもいいのか、みたいな話が反論としてあるかもしれませんが、それは本人にしっかりとした意欲と力がついてからでも遅くはない。

小さい時は多少非常識でもかまわないから、「僕はこれができる」「私はこれが得意」と思ってもらった方がよほど先に可能性が伸びるのです。

子どもがあまり意欲的でないな、と思ったらちょっと考えてもいいことかもしれません。

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