goo

算数のスランプの脱し方

ここのところ、模擬試験で算数の点数があまり良くない。家に帰ってくると、わかるのに試験会場では点が取れない。

「あら、スランプかしら・・・。」

まず、最初にこういう言い方を子どもの前でしてはいけません。本人、思わず納得する。「そうか、僕はスランプなんだ・・・」ちゃうちゃう。

どうしてできていないかをちゃんと調べてみましょう。

多分、問題文がちゃんと読めていなかったり、読み違いをしていたり、あるいはあともう1ステップ必要だったのに慌ててそれを抜かしてしまったり。

つまり大量のミスがでた結果として、一気に点数が悪くなり、さらに偏差値が下がるようなことが起こるのです。

まず本人に納得させないといけないのは「力はどこにもいかない」ということです。確かに覚えたことを忘れるということはあるでしょう。しかし、割といろいろなことを繰り返してやっているので、今の時期はそんなに忘れない。特に算数の解き方を忘れてしまった、ということはあまり考えられない。

じゃ、点数はなぜ悪いのか。「良い点を取ろうと思って焦ってやる」のでミスがでて点数がまとまらないのです。だから、ここを直すしかない。

そういうときはやさしい入試問題をやらせてみます。

やさしい問題でも結構間違えます。なぜ?同じことで焦ってやるから、です。やさしい問題でも問題を読み飛ばせば、間違えるのです。

で、それを間違えないためにどうするか、やることを決める。

問題文の条件に下線を引く。計算はその場で見直す。答えが出たと思ったら、もう一度問題を見る。

これらの実際にルーティンとしてやってみると、だんだん精度が上がってくる。

それでまた模擬試験を受けると、まだ点数が上がらない、という場合があるかもしれません。それは問題数に惑わされている。模擬試験は差をつけるために、たくさんの問題を出しています。あんなに忙しい入試はない、と思えるほど。

だから、逆に慌てない。何回も解き直すよりは一発で答えを出す、というようなやり方をしていくと良いのです。そして、できないものはできないのだから最初から慌てて手を出さない。

まあ、そういう練習を少しずつしていくことで、点数が上向いてくれば、自然とスランプは脱します。

できなくなったと思い混む原因は大方ミスですから、あくまで「スランプなんかじゃない!!」と否定してください。


今日の田中貴.com
第245回 朝型へのシフト

5年生の教室から
絶対間違えるな

今日の慶應義塾進学情報
幕末~明治を勉強しておこう

冬期講習のお知らせ







にほんブログ村 受験ブログ 中学受験(指導・勉強法)へ
にほんブログ村
コメント ( 0 )
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 今さら記述力? 1年で合格する »