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過去問をやりたがらない子

秋に入って、過去問をがんばる子どもたちが増えます。

しかし、その中にあって、過去問をやりたがらない子がいます。

暗記のテキストとか、塾の宿題とか、塾のできなかった問題をやり直す、というのはやるのだけれど、何となく過去問に対する態度が積極的ではない。

これは明らかに気持ちも問題でしょう。

つまり・・・

できなかったら、いやだな、という気持ちが働いている。

例えば第一志望の問題で半分もとれなかったら、そりゃあ、がっかりする。

そしてそのがっかりする気持ちがわかるから、ついやりたがらない。

しかし・・・

それでは勉強にはならない。今のうちに失敗して、できるようになるしかない、と気持ちを切り替えてもらうしかありません。

この手の説得には結構時間がかかります。

つまり、子どもたちは「勉強した方が良い」ということはわかっている。しかし、感情の問題だから、その気持ちを克服しないと変わらない。

根本を言えば、「落ちることはみっともないこと」になっているから、そうなるわけです。

入学試験で不合格になる、ということは子どもたちには経験がない。だから、マイナスに考えればいくらでも考えられる。

これは実はお父さん、お母さんもそうかもしれない。

確かに落ちるのは悔しいことではあるが、少なくともみっともなくはない、ということをきちんと説明しておく必要があります。

そろそろ、そういう感情から子どもたちが意外な行動に出ることがあります。

例えば、勉強をしなくなる。

これは落ちる理由を先に作ってしまう。そんな、ばかな!と思ってはいけません。だって僕は勉強しなかったんだから、と理由がつけば、本人自身は守られると思ってしまうことだってあるのです。

その辺は良く、子どもたちの様子を見ていないといけない。

「そんなことしてると、落ちちゃうわよ。」

とつい口にしている言葉が結構子どもには響いている場合もあります。

まずは失敗を恐れない、気持ちにさせることが大事です。

そのためには、一緒に勉強して、褒めて、気持ちを前向きにさせることです。

たとえできなかったとしても、これとこれができれば、合格点は取れる、と考えられる。

そういうことを、積み重ねて子どもたちの気持ちを前向きにするしかないので、もし、そういう事態になったら、あわてず、じっくり取り組んでください。

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