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PISA型入試

今朝のNHKの番組で、PISA型入試が話題になっていましたね。

近年、公立の中高一貫校がたくさんできて、また最初の入学者が大学受験の結果を出しているので、注目が集まっているからでしょう。

私立でも募集が大変なところは、むしろ入試形式をこれまでの中学入試の傾向からPISA型入試に切り替えていくのではないかと思います。

公立中高一貫校は、平均倍率が5倍。私立中学は平均倍率が3倍。つまり公立の方が集まっているので、その層に対して枠を作っていく私立学校は増えていくでしょう。

ではPISA型入試というのは何でしょうか。私立中学入試と何が違うのでしょうか?

基本的にOECDの学力調査の方式とほぼ同じ型のものです。

PISA型学力とは何か

で、今の私立問題と何が違うか。

算数は、かなりやさしいと思っていいでしょう。これは私立入試の方がやはりかなり高度といえます。

ただ、それ以外は、むしろ問われている能力が違うと思います。

まず、資料やグラフ、を読み解く力。さらに自分で問題点を洗い出し、その解決方法を自分の言葉で記述する力。

練習しなければならないでしょう。

公立一貫校の入試は検査という言い方をします。つまり、試験ではない。

だから、ある程度、公立一貫の対策をすれば、私立を受ける子どもたちには難しことではない、ということなのです。

逆は難しいかもしれない。公立一貫の対策をしたからといって、私立は難しい。つまり、理科、社会の出題がまったく違うからですね。

また公立は東京の場合2月3日しかない。

だから、公立一貫だけを受けるのか、それとも私立を合わせるのか、という選択がやはり必要なわけで、私立を受けるとなるとまた別の入試形態の練習をしないといけないわけでしょう。

ただ実は、私立受験生の中で2月3日を公立一貫に向けている子どもたちは増加しています。例えばサピックスでも小石川中等教育で27名の合格者がいます。

確かに求められている中身が違うので、いわゆる4教科型の偏差値では高くなくとも、PISA型では結構良い点がでる、という子はいるかもしれません。

公立一貫だけ受けるのであれば、対策はシンプルで、それだけやればいい。専門の塾もたくさんあります。こちらの方が確かに私立型に比べれば学習する内容の負担は大きくないでしょう。

ただ、それ以外の選択肢をどう考えるか、でまたやり方が変わってきます。

私立でもPISA型が増えれば、また対策の方法は変わってくるかもしれませんね。


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