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答えを写す

国語の記述の勉強をさせるのに、よく解答の清書というのをさせます。

横に解答を置いて、もう一度同じ文章を写させる。なんと、プリミティブな練習をするのか、と思われるかもしれませんが、実は国語に関して言えば大変に効果のある方法なのです。

もちろん、問題を解いた後に行うわけですが、解答を読んでも、実はあんまり答えが頭の中に入っていかないことが多い。

これは算数に比べて、論理が明確に見えないからでしょう。

算数は式で論理が追えていき、なるほど、ここでこうなるから、答えが出る、というような道筋がわかりやすいが、国語はそう明瞭にはならない。

だから、写す。写すにあたって、いい加減に写すとやり直させる。

例えば漢字が違っている、送り仮名がちがっている。本文は漢字なのにひらがなで書いている、全部ダメ。はい、やり直し。

そうなると、子どもたちは「やり直したくない」から、コピーを一生懸命します。そのときに、実は文章が体の中を通っていく(という表現がぴったりするのですが。)ので、その論理がわかる。

しかも、言い回しをそこで覚えるというところがあるのです。

あまり記述が書けず、苦労している子どもたちはだんだんその経験が増えていくにつれて、自分の中に文章がたまってきて、それで書けるようになっていきます。

非常にプリミティブで地道な作業ではあるものの、結構力がついていく方法なので、ぜひ実践してみてください。

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