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自分で勉強する子にどうすればなるのか(3)

新4年生の保護者のみなさまへ  
中学受験パパママ塾「ONE」のご案内

すでに塾に入って1年か2年を経過して、未だ「勉強しなさい」と言わないと勉強しない、とか、あるいはお父さん、お母さんがついていないと勉強していない、という場合は、このままではなかなか大変でしょう。

というのは、親が力を入れれば入れるほど、子どもはその環境から脱したいと思うからです。

その結果はイタチごっこ。親は忙しいにもかかわらず何とか勉強させたいと思うからあの手、この手を考える。家庭教師の先生をつけたり、個別指導に行かせたり、とにかく誰かにその時間を管理してもらわないといけないという気が強くなる。

で、子どもはそういう環境では「早く終わらないかなあ」と終わることばかりを考えるから、力がつくはずはないのです。

したがってまずはそういう環境をやめてしまうことです。子どもは自分で勉強しないと力がつかない。

ちなみに、「じゃあ、受験はやめましょう」と言ってしまって子どもが納得するかというとそうでもないところがある。つまり親が受験を希望していることは、よくわかっているから苦しくてもやめたい、と言う子は少ないでしょう。だからまた同じことが続く可能性があるわけです。

で、子どもにとって自分で勉強するきっかけとなるのは

1 入りたい学校がしっかりできる
2 その目標が自分でも実現できそうだ
3 過去問の問題が解けた、あるいは自分で解ける経験をした

の3点です。入りたい学校があったとしても、そこに行けそうだ、という気にならないと一歩前には進まないし、また成功体験が少ないと自信がないから、やろうという気にならない。

組み分けテストや摸擬試験はそういう気持ちになってから戦えば良いのです。そういう気持ちになっていない子を戦いの場に出したら、さらに傷つくだけの話。

傷ついて気持ちが前に向かない子は、そんなに簡単に自分で勉強はしません。もう気持ちのなかで「どうせできないから」という考えが頭をもたげているからです。

だからそこからまず脱する。塾を変えてもいいかもしれないし、しばらくテストをやめてもいいかもしれない。テストをやめればクラスが落ちるでしょうが、それでもいいのです。子どもが戦う気持ちを持って、自分で勉強するまでは、戦いの場に出しても仕方がない。

6年生になったなら、志望校の対策にどんどん向かえば良いでしょう。志望校をどこにするか、その学校にはどんな問題が出て、どれくらいできればいいのか、それをとるために何をするのか。そういうことを具体的に考えて、子どもの自信を引き出すことが大事です。

気持ちが萎えてしまわないうちに、早めに手を打ってください。

5年生なら今のうちにやり方を変えてしまいましょう。まずは、自分で勉強して成功体験を多くすることです。子どもは幼いうちは本来、根拠のない自信を持っているものなのです。その根拠のない自信が前を向かせる。

ところがテスト漬けにして、その自信をズタズタに引き裂いてしまうから、子どもは前を向かなくなるのです。

ちゃんと戦えるようになってから戦いの場に出れば良いだけの話。一度しっかり立て直してください。






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