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大学受験の国際化

最近は大学受験で浪人する生徒の数が激減しています。

今から20年ぐらい前までは、全国で30万人ぐらいは浪人生がいたと思うのですが、現在は7万人を切っている。

だから、現役で大学に進む方が多いわけです。昔の感覚で言えば「一浪ぐらい、まあ、いいじゃないか。」というところがあるが、受験生の方はそんなのんびりした感覚はあまりないでしょう。

現役で行かないと、というプレッシャーが以前に比べればかなり大きくなっているように思えます。

予備校の方も大変です。ピークの5分の1近くまで需要が減少しているとすれば、今までのようにはいかない。したがっていろいろなモデルの変更が水面下で進んでいて、予備校の現役市場への進出はここのところ顕著でしょう。

しかし、良く考えてみるとこの波は当然、大学にも行っているはずで、大学自体がすでに定員割れしているところがある。

では、日本の大学はこれからどう生き残っていけばいいのか、ということで出てきたのが「留学生」の獲得というベクトルでしょう。

実は大学教育というのは世界的な市場であるとはいえるのです。日本の大学はこれまで人口が多かったから、別に海外に門戸を開かずとも国内の学生だけでやっていけた。

しかし、もはや国内の学生だけでは充分ではないというので、アジアの学生を中心に集めている地方の大学があります。

こういう大学は、多分多くのみなさんがご存じない大学が多いだろうと思うのですが、非常にユニークな展開になってきている。日本の学生も同じ学生寮に入って、みんなで生活する。となると、当然いろいろな刺激を受けていくわけで、これは今後の国際化の中で結構おもしろい存在になっていく可能性がある。

先日、慶應義塾大学経済学部が100名の定員を新たに秋季入学、英語だけという授業形態で募集すると発表しました。この100名は早ければ5年間で修士まで進みます。で、日本人だけではなく世界に生徒を募集する、ということになり、講師陣に新たに海外の先生を招へいする予定だそうです。

日本の人口が減少している今、これまで日本人を教育していればいい、と思われていた大学は最早それでは生き残れなくなりました。国公立大学はそうはいかないでしょうが、私立大学はこの流れが進むのではないだろうかと思います。となると、大学受験は今度は国際競争ということになる。

となると、私立大学付属もまた新たな魅力が出てくるのかもしれません。

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