中学受験で疲弊しないために、親子で楽しむ受験になるヒントを綴っていきたいと思います。
中学受験で子どもと普通に幸せになる方法
おけいこごと
最近の子供たちのスケジュールはなかなかです。以前、子供たちの学習計画を立てるにあたって1週間の生活を教えてもらったとき、これはなかなか大変だと思いました。平均すると3つくらい、何かならっている感じがするのです。
「ピアノ、バレエ、英語」というのが、女の子には多く、
「サッカー、野球、ピアノ」というのが男の子には多かったようです。
別にプロになるというわけではないのでしょうが、親としてはいろいろな可能性を高めてほしいという気持ちがあり、子供たちは興味のあることはやってみたいということで、おけいこごとは増えていくのでしょう。
私も子供のころ、ずいぶんお稽古事をしましたが、これ自体は決して悪いことではありません。むしろ、子供たちのいろいろな可能性を伸ばすために、積極的に取り組んでもらいたいなと思います。しかし一方で、親の気持ちが中心になっているお稽古は、あまり賛成できません。
例えば、最近はやっている英語。習っていて楽しいのなら、問題はないのですが、親の妙な義務感からはじめている子供たちはちょっとかわいそうに思います。語学は、やはり環境なので、1週間に1度や2度習いにいっても、まず英語ができるようにはなりません。むしろ小学生のころ、少し英語をかじっていて、中学1年生の英語くらいはできるだろうと親が高をくくっていると、がっかりする結果になることも多いものです。本当に英語がしゃべれたり、聞けたりするようになるには、英語だらけの環境においてあげないと小学生の間はマスターできません。中学、高校になれば、自分で努力もするし、学校でも勉強するから事情はだいぶちがってきますが、小学生のうちは、ほとんど不可能だと思います。だから最近インターナショナルスクールに入れる方も増えているようですが、こういう習い事はあまり意味がないのです。本人が好きなら問題ありませんが、もし、あまり好きでないのなら、ほかの習い事を考えてあげたほうがよいでしょう。
私がよく薦めていたのは絵です。これは私の勝手な思い込みだと思いますが、絵の先生はほめ上手が多いのです。小学生の間は、なるべくほめて育てることが大事で、そういう環境に育った子供はまず、積極的になります。絵の先生は、色使い、構図の作り方、筆の運びなど、その子供のよいところを引き出してほめてくれます。それに絵を習うと、空間をとらえる認識力があがりますから、プラスも大きいのです。
塾でよく相談を受けたのは、いったいいつまでおけいこごとを続けてよいかということでした。4年生ですと、週に1回か2回塾に通いますから、3つおけいこごとをしていると、週日は毎日何かあることになってしまって、これはちょっと大変です。といって、塾通いが始まったので、大好きなおけいこごとをやめてしまうというのもどうかと思うのです。
私は6年生の最後まで1つくらいおけいこごとを続けていてもかまわないと申し上げていました。特に男の子はサッカーや野球をやりたいものです。週に3日も野球をやると、それはかなり大変ですが、それでも週に1日くらい、思い切り好きなことでからだを動かすことは大事なことだと思います。むしろ、そのくらいのことがあったほうがストレスをためなくて良いのではないでしょうか。
息子は6年の夏までサッカーと剣道をやっていました。が、秋になったら、本人が両方ともやめたいと言い出しました。
「別にやってもいいんだけど。」
というと、
「勉強が間に合わなくなるのは困るから、いったんやめる。中学に入ってから思い切りサッカーをやる。」
という返事だったので、それ以上反対はしませんでした。いずれにしても6年生になれば、自分でいろいろと考えをいうでしょうから、よく聞いてあげてください。塾の教師としていえることは、おけいこごとを完全にやめなければならないということは、絶対にありません。
田中貴.com映像教材 「これでわかる力のつりあい」
「ピアノ、バレエ、英語」というのが、女の子には多く、
「サッカー、野球、ピアノ」というのが男の子には多かったようです。
別にプロになるというわけではないのでしょうが、親としてはいろいろな可能性を高めてほしいという気持ちがあり、子供たちは興味のあることはやってみたいということで、おけいこごとは増えていくのでしょう。
私も子供のころ、ずいぶんお稽古事をしましたが、これ自体は決して悪いことではありません。むしろ、子供たちのいろいろな可能性を伸ばすために、積極的に取り組んでもらいたいなと思います。しかし一方で、親の気持ちが中心になっているお稽古は、あまり賛成できません。
例えば、最近はやっている英語。習っていて楽しいのなら、問題はないのですが、親の妙な義務感からはじめている子供たちはちょっとかわいそうに思います。語学は、やはり環境なので、1週間に1度や2度習いにいっても、まず英語ができるようにはなりません。むしろ小学生のころ、少し英語をかじっていて、中学1年生の英語くらいはできるだろうと親が高をくくっていると、がっかりする結果になることも多いものです。本当に英語がしゃべれたり、聞けたりするようになるには、英語だらけの環境においてあげないと小学生の間はマスターできません。中学、高校になれば、自分で努力もするし、学校でも勉強するから事情はだいぶちがってきますが、小学生のうちは、ほとんど不可能だと思います。だから最近インターナショナルスクールに入れる方も増えているようですが、こういう習い事はあまり意味がないのです。本人が好きなら問題ありませんが、もし、あまり好きでないのなら、ほかの習い事を考えてあげたほうがよいでしょう。
私がよく薦めていたのは絵です。これは私の勝手な思い込みだと思いますが、絵の先生はほめ上手が多いのです。小学生の間は、なるべくほめて育てることが大事で、そういう環境に育った子供はまず、積極的になります。絵の先生は、色使い、構図の作り方、筆の運びなど、その子供のよいところを引き出してほめてくれます。それに絵を習うと、空間をとらえる認識力があがりますから、プラスも大きいのです。
塾でよく相談を受けたのは、いったいいつまでおけいこごとを続けてよいかということでした。4年生ですと、週に1回か2回塾に通いますから、3つおけいこごとをしていると、週日は毎日何かあることになってしまって、これはちょっと大変です。といって、塾通いが始まったので、大好きなおけいこごとをやめてしまうというのもどうかと思うのです。
私は6年生の最後まで1つくらいおけいこごとを続けていてもかまわないと申し上げていました。特に男の子はサッカーや野球をやりたいものです。週に3日も野球をやると、それはかなり大変ですが、それでも週に1日くらい、思い切り好きなことでからだを動かすことは大事なことだと思います。むしろ、そのくらいのことがあったほうがストレスをためなくて良いのではないでしょうか。
息子は6年の夏までサッカーと剣道をやっていました。が、秋になったら、本人が両方ともやめたいと言い出しました。
「別にやってもいいんだけど。」
というと、
「勉強が間に合わなくなるのは困るから、いったんやめる。中学に入ってから思い切りサッカーをやる。」
という返事だったので、それ以上反対はしませんでした。いずれにしても6年生になれば、自分でいろいろと考えをいうでしょうから、よく聞いてあげてください。塾の教師としていえることは、おけいこごとを完全にやめなければならないということは、絶対にありません。
田中貴.com映像教材 「これでわかる力のつりあい」
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