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夏に伸ばす子

夏休みに力をつける子には、3つの特徴があります。

1 問題意識を明確に持っている

何ができないか、ということをまず整理しています。勿論、一人で分析はできないので、お父さん、お母さんの力を借りているのでしょうが、しかし、「速さが苦手」とか「浮力がわからない」ということをしっかりと意識していて、それを解決するための努力をしている。

2 よく考える

過去問のやり直しに時間がかかるといってもいいかもしれません。最初からあまり解答を見たがらないところもあるし、またいったん読み始めると、もう一度自分なりに解きなおすので、当然時間がかかる。しかし、その結果として良く考える時間が長くなる分、応用力はついていきます。10年分予定していたのだが、5年しか終わらなかったとしても、その分考えていればそれだけ力はついてきています。

3 第一志望が明確

第一志望がゆるがない。そこに合格することしか考えていないので、勉強のモチベーションが高い。模擬試験の成績が悪かろうが、過去問ができなかろうが、そんなことは問題ではない。本番でできればいいので、そこに対する意欲が高ければ努力は続けられます。

まあ、3つそろっている子はなかなかいませんが、2つはクリアしていることの方が多い。勉強時間の長さもさることながら、こういう子どもたちの勉強は質が高いので、時間をかけた分だけ力がつく。

一方課題をクリアすることばかりに重きが行っている子どもは、勉強している割には力がついていかない。「終わること」にばかり目が行って、自分の力がどうなっているのかを考えないと、成果は上がりにくいのです。

とはいっても、9月の模擬試験で7月に比べて目を見張る成果が出る子どもは決して多くはありません。

むしろ、停滞することの方が多い。これは勉強することで、混乱もおきるから。知識が増えれば間違える選択肢も増える。ミスも多くなるのです。それが秋にだんだん定着してくれば、入試前にはゆるぎない力になってくるので、今はあわてず、問題意識をしっかり持って勉強を進めてほしいと思います。


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