宝物。

ひとり言など

pianissimo…

2016-02-21 09:00:02 | 白と黒

扇風機が部屋の生暖かい空気をかき混ぜている。

 

小さく溜息をつき、後ろからギュッと引き寄せる。

真珠のネックレスが振り子のように揺れた… 

自分のありったけの気持ちを込めた。

 

一瞬、懐かしい風を感じた…

小さいころの二人に戻った気がした。

 

「ありがとう、ごめんね…」

そう言いながら、振り向いた顔は

優しくて淋しい笑顔だった。

 

 自分ではダメなのは分かっていた。

だけど、放おってはおけなかった。

 

せめて、学生の頃の元気な姿を見るまでは…