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橋下の軍門に下った週刊朝日編集長

2012-10-20 | 日記

朝日対橋下大阪市長。

だが、低レベルの対決でガックリした。

その昔、大手企業人事部には解放の地区要覧を記した分厚い本があった。

右翼が編纂し、各企業に?十万もの金で買わせていたものだ。

右翼の資金源にもなり、企業側は政治力を持つ解放同盟の子息の入社を阻んでいた。

重大な就職差別だが、それはしばらく続いていた。

それほど、どこの地区に住んでいて、どんな職業についていたかで、差別の温床になった時代があった(まだ、無くなっていないと主張する人もいる)。
確かに、それがすべて解消されたわけでもなく、依然として残っていることが、今回の週刊朝日VS橋下市長の「戦争」で白日の下に知らされた。

どういうことか?

内容は昨年、週刊新潮が橋下市長の「独裁政治」の行方を危惧する警告として報道したものの域を出るものではない。

ただ、一つ「やってはならない」地域の具体名をあげてしまったことだ。

やすやすとチェック漏れさせた週刊朝日編集長以下デスクらの低レベルをこそ糾弾されるべきだ。
これでは、綿密な取材で知られたノンフィクション作家の佐野眞一の執筆活動にも悪影響を及ぼすことになった。

「東電OL事件」では早くからネパール人の犯行説に疑問を呈していた佐野眞一の取材なので楽しみにしていた。

当ブログ子も旧知の記者も同連載スタッフの中にいた。

福島第2原発に潜入ルポを敢行した今西憲之記者だ。

それだけに連載中止は二重の意味で残念だった。

記者は自己規制しない。してはならない。

自己規制こそ報道の自由を放棄してしまうからだ。
佐野氏も自己規制せずに出稿したと推測される。

チェックする方は「ここのところは少し過激なので」とおそる恐るチェックするわけだ。
だからこそ、メジャーの編集者は、厳しいチェックで作家と緊迫感を持たねばならない。

外部に依頼する、ということはそういうことだ。

週刊朝日の編集長は恐らく朝日新聞からの出向者だろう。
朝日新聞のレベルも落ちたのか?

謝罪し、連載中止もわずか1回で決定した朝日側は内部処分で済む。

だが、ペン一本(PC1台?)を生業としている佐野眞一氏はどうなんるのか。

仕事は激減するだろう。

では、週刊朝日が明らかにしたものはどうか?
①橋下市長の父・橋下之峯氏は地区出身②全身入れ墨の暴力団組員(山口組系土井組組員)③実父は博打の借金を返済出来ずガス管を加え自殺④シャブ(覚せい剤)中毒者。

 昨年報じた週刊新潮の内容とほとんど差がない。

残念、とういのは維新の会自体が、その人気ぶりに比較して、バックがそれほど明朗清潔ではないところだ。

確かに、ズバズバ切って捨てる橋下発言は、人によっては心地いい。
だからこそ、混迷する野田民主、安倍自民などの既成政党がぬるま湯的言動をする中で、出色なのだ。

先日も維新の会は、大々的な政治資金集めのパ-ティーで、1枚2万円のパーティー券を集めた。

週刊朝日の「ハシシタ 奴の本性」の冒頭でも『維新の会パーティ券はノルマありのキックバック制。パーティ券は1枚2万。維新の会全議員に20枚以上のノルマ。しかし1枚につき5000円のキックバックあり。20枚売ると議員には10万入る仕組み」だったという。

政党に資金はつきもののようだが、これでは既成政党とどこがどう違うのか?
スポンサーもパチンコ大手ののマルハン。孫正義のソフトバンク。

パチンコ産業や通信が悪い、とはいっていない。

強気発言の裏には、今儲けに儲けている「新興産業」の資金に頼っている脆弱さこそ、危険と言わざるを得ない。

◆佐野眞一(さの しんいち)1947年1月29日、東京都出身。65歳。ノンフィクション作家。家業は乾物屋。都立墨田川高→早大第二文学部社会専修卒→出版・勁文社。業界紙記者を経てフリーに。著書には「旅する巨人─宮本常一と渋沢敬三」(97年)で大宅壮一ノンフィクション賞。読売新聞の正力松太郎を描いた「巨怪伝」。ソフトバンク孫正義を描く「あんぽん」。かねてからネパール人の犯人説に異議を唱えた「東電OL事件}など、骨太な取材で知られる。 
★佐野眞一「記事中で地区を特定したことなど、配慮を欠く部分があったことについては遺憾の意を表します。記事は週刊朝日との共同作品であり、すべての対応は週刊朝日側に任せています」。





 
 


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