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内海に続いて長野…人的補償っているの?

2019-01-08 | 日記

大補強を重ねた巨人が、生え抜き中の生え抜き選手を放出した。
巨人一筋15年の内海哲也(36)。
内海は西武からFA移籍した炭谷銀次朗(31)の人的補償。
同じく9年一筋の長野久義(34)。
長野は広島から移籍した丸佳浩(29)の人的補償。
どちらも巨人のドラフトのトップ指名だ。

年俸2億1000万円の丸と2億3000万円の長野。
実質的なトレードだ。
内海、炭谷にしてもそうだ。

FA制度は選手の自由を得る権利だ。
それはいい。
だが、それによって、放出される選手がいるのは解せない。
そもそも、FA権を行使するのに、本人以外に影響を及ぼすのはいかがなものか。
余りにも日本的過ぎる。
そこがMLBのように、スカっとしないところだ。

移籍に伴う金額の高騰はいい。
選手の評価だから。
しかし、Aランクは旧年俸の50%、Bランクは40%。
人的補償してもらわなくて結構ならFA移籍された球団は80%を頂く。
お金もいいが、選手ももらいまっせ。
そうなる。

プロテクト選手は28人。
そもそも、人的補償などする必要があるのか。

こんなルールはいらない。

「お前さあ、FA権利はいいよ。でもさあ、出るのなら、あの親しい友人も出さなくてはならん。お金もいる。これだけ世話して、育ててやったのに、それでもお前FA権を振り回すのか?」
言葉は悪いが、悪徳芸能プロか、借金で縛られた昔の女郎屋ではないか。
FA制度を認めたくなかったオーナー側の政治的判断が、ゆがんだルールを作った。

多くの選手が、権利とはいえ、苦渋に苦渋を重ねるFA宣言。
晴れてFA移籍できた選手も、本人の責任ではないが、チーム内で気まずい。
日本プロ野球は、もっと、スカッといきませんか?

両選手とも巨人愛にあふれていた。

内海は敦賀気比高から巨人入りを熱望。
オリックス1位指名を拒否。
東京ガスを経由しての巨人入り。
長野も同じような道をたどった。
日大卒業後、日ハムに4位指名されたが拒否。
巨人を熱望し本田技研を経由。
ドラフトの権利を得て、さあ、となったが、今度はロッテが2位指名した、これも拒否。
ようやく翌年巨人1位で念願を叶えた。

この二人を切った。
この非情さ、と冷酷さが、ナインにどう出るか?

ただ、明確になったことがある。
原監督がベテラン粛清に舵を切った、ということだ。
内海も長野も選手会長経験者で30歳半ば。
近い将来のコーチ候補があふれる。
捕手復帰を要望した阿部慎之助を受け入れ、一塁復帰なしの崖っぷちに置いた。
原巨人はヘッドコーチを置いていない。
これは阿部ヘッドコーチへの布石とみる。
内海、長野放出で阿部がいった。
「ルールだから、仕方ない」

原は松井秀喜の巨人監督復帰を快く思っていない。
ヤンキース入りの時、原には相談も挨拶もなかった。
全権監督、原辰徳が足固めの布石を打っている。

「残念、痛い、ショック」
どちらも人的補償で二人の放出決定後の巨人側トップの言葉だ。
白々しい。
プロテクトを決めた当事者の原監督のコメントが、出てこない。
直撃しないのか、拒否しているのか?
球界に忖度は必要ない。