W A K I の気ままなトンボの目

自分流の勝手な生き方ですが、何か気付いたことを書いてみます。
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鯨法会(くじらほうえ) 「大海の鯨おちおち泳げない」

2006年04月15日 | 出来事
 WAKIが好きな童謡詩人金子みすずさんの詩に「鯨法会」というのがある。金子みすずさんは生涯に500編以上の童謡を残し西條八十に認められたが26才の若さで亡くなった。金子みすずさんは山口県長門市仙崎で生まれ育ったが、仙崎は江戸時代に日本でも有数の捕鯨基地として栄えた港町であった。記録によると、1845年から1850年までの6年間で78頭もの鯨が捕れたそうだ。ところでこの町の寺(向岸寺)には1692年から明治年間まで、捕獲した鯨に人間と同じように法名をつけた鯨の過去帳が残されている。さらに、捕獲した鯨が胎児をもっていたときは、これらを埋葬して建てた鯨基が今も残っている。しかも、仙崎では今も絶えることなく、鯨法会が行われているという。(矢崎節夫著 「みすずコスモス」より)  
このように玄界灘や九州近海には春のこの時期子育てを終わって北上する鯨が滅法多いのは想像にかたくない、その海面を高速の船が行き来するのだからたまったものではない。そのうちにグリーンピースのメンバーが抗議に押しかけるかも知れない。(天声人語は12日付け朝日新聞)

コメント (2)
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