私はヤゴです

水中から地上へそして空中へ飛び立つ人生を

23 力士とドーピング

2008-09-10 10:49:27 | weblog
本年8月2日日本相撲協会が全力士に行った抜き打ちドーピング検査(尿検査)の際、ロシア出身の兄弟力士露鵬(大嶽部屋)と白露山(北の湖部屋)の二人から大麻に陽性の簡易鑑定結果が公表された。
ドーピングは、競技能力を増幅させる可能性ある手段(例えば薬物)を不正に使用することで、スポーツ界においてはアンフェアーな行為として世界的に禁止されている。もちろん相撲界においても例外ではなく、これが厳禁されていることは当然である。この抜き打ち検査は、若ノ鵬(間垣部屋)が大麻を所持していた疑いで警視庁に逮捕されるという衝撃的な事件が発生、これが引き金となっている。さらにその前には時津風部屋の力士死亡事件、横綱朝青龍の品格騒動問題等国技を冒涜するような兆候があったのに、日本相撲協会は「いずれも師弟間の問題」としてその責任を部屋の親方に押し付け回避してきた。
財団法人「日本相撲協会」が、部屋や外国人の指導を怠り野放しにしてきた希薄な危機管理能力・意識がここまで問題を大きくしてしまったと言っても過言ではない。
結局、北の湖理事長、大嶽親方の辞任、降格と露鵬ら三力士の解雇で幕を引いた感じだが問題が解決したわけではない。改革すべき点はいっぱいあるだろうが、当面外国人力士対策である。秋場所の番付で外国人力士は720人中59人、十両以上の関取では69人中21人(30.4%)にのぼる。彼らは実力ランキング至上主義者でひたすら番付のランクアップのみを目指す。そして「強くなればなんでも許される」と勘違いをして行動に出る。これが問題だ。かつては高見山、曙、武蔵丸等「日本人以上に日本人らしい」外国人力士がいた。武蔵川新理事長には、今の「体・技・心」の風潮を「心・技・体」に変えるようその指導に期待している。

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