昨日の名古屋での日本裁判官ネットワーク総会記念講演会は、まずまずの成功をおさめ、今日の中日新聞でも取り上げられた。
定年退官記念の講演をしていただいた原始メンバー裁判官の下澤悦夫判事(18期・1941年8月31日生・東大卒)は、現役合格で任官したため、同期のキャリア裁判官で現職は東京高裁長官ほか数名だけとの事。一度も部総括指名を受けず、岐阜家裁判事を最後に判事3号俸で定年退官。
明らかな冷遇にもかかわらず、一判事として裁判官人生を全うされた事に深く敬意を表します。
(中日新聞記事から)司法改革で講演会 裁判官ら、名古屋で
現職の裁判官らでつくる「日本裁判官ネットワーク」は16日、司法制度改革を考える講演会を名古屋市中区のホテルで開いた。
8月に裁判官を定年退官した同市在住の下沢悦夫さん(65)が40年間の経験から「年功序列といった裁判所内の古い体質を変え、民主化を図ることが司法改革の第一歩」と主張。司法が市民の身近な存在になるよう、各弁護士会が推薦した弁護士から最高裁が裁判官を採用する「弁護士任官」の推進などを訴えた。
ネットは1999年9月に発足し、現在のメンバーは約20人。講演会は市民ら約50人が参加した。