弁護士任官どどいつ集

弁護士から裁判官になった竹内浩史のどどいつ集

正規だろうと 非正規だろうと 年賀の配達 ありがとう

2020年10月15日 21時36分10秒 | 判決どどいつ
今日の最高裁判決から。
一昨日の第三小法廷判決が、正規社員と非正規社員との間での、賞与・退職金の有無という格差を不合理と認めず、非正規社員の全面敗訴となったことから、判例の後退が心配されていた。
しかし、今日の第一小法廷判決は、日本郵便の諸手当について、格差をいずれも不合理とし、非正規社員の全面勝訴となった。
特に注目されるのは、年末年始勤務の特別手当についての判断。年賀状配達で超繁忙期となるため、非正規社員には休暇を与えないこと自体は正当化されるが、正規社員に支給されている特別手当を支給しないことは不合理であると判断し、無条件で損害賠償請求を認めた。
(写真)勝訴の旗がこれだけ並ぶのは珍しい。