弁護士任官どどいつ集

弁護士から裁判官になった竹内浩史のどどいつ集

「一粒五倍」の 立証が無の キシリトールじゃ 通らない

2006年10月20日 20時22分02秒 | 未分類
18日の「キシリトールガム比較広告」江崎グリコ逆転敗訴知財高裁判決から。

(19日の東京新聞朝刊から)
「ガム比較広告でロッテ逆転勝訴」「グリコに差し止め命令 知財高裁」
 ロッテ(東京)の販売する虫歯になりにくい機能性ガムより、自社の同種製品の方が「約5倍の再石灰化効果がある」とした江崎グリコ(大阪)の広告の差し止めをロッテ側が求めた訴訟の控訴審判決で、知財高裁は18日、請求を棄却した1審判決を変更し、グリコに対して広告の差し止めを命じた。
 問題となったのはグリコが販売するガム「ポスカム」が、ロッテの甘味料キシリトールを使用したガム「キシリトール+2」と比較して約5倍の再石灰化効果があるとした広告。
 塚原朋一裁判長は、グリコに再現実験をするよう求めたのにグリコが応じなかったとして、「裁判で必要な立証を自ら放棄したことと同じ」と認定。(以下略)


未来に光を 読み取り対価? 海外特許の 技術者も

2006年10月20日 20時20分36秒 | 未分類
17日の「日立元研究員特許訴訟」最高裁判決から。

(一面トップで報じた東京新聞18日朝刊から)
「海外特許にも発明対価」
 CDやDVDなどの光ディスクの読み取り装置に関する特許をめぐり、大手電機メーカー「日立製作所」(東京)の元研究員米沢成二さん(67)が会社に発明報酬の一部約二億八千四百万円の支払いを求めた訴訟の上告審判決が十七日、最高裁第三小法廷であった。那須弘平裁判長は「海外特許で得た利益についても発明の対価を請求できる」との初判断を示し、日立に約一億六千三百万円の支払いを命じた二審判決を支持、日立側の上告を退けた。