ひとり座禅のすすめ

自分ひとり、坐禅(靜功)を日常生活の中で取り入れていくと今までと違った感覚を覚えていく。

逆腹式呼吸と順腹式呼吸の違い-3

2009-01-12 09:49:19 | 逆腹式呼吸
 逆腹式呼吸は、ここでは下腹の動きはあえて無視します。 何故か。 それは胸式肺呼吸を行う中で、自然と下腹は、ものの本に書いてあるように動くからです。 むしろ下腹の動きを意識しないほうが、自然に逆腹式呼吸に移行するからです。

 大きく息を吸い胸を膨らまします。 すると下腹は、自然と凹みます(この事実は後から確認するだけでよいのです)。 吸った息を今度はゆっくりと吐いてきます。 鼻で息を吐くことを一切忘れ、体の中へ吐いていきます。

 喉から胸の中心を通り、下腹の臍下丹田(どこにあるかは分からないとは思いますが)へ向けて吐いていきます。 10秒以上(できれば15秒以上)かけて、ゆっくりと吐いていく息を追うようにして吐いていきます。 このようにイメージしながら吐いていくことが大切です。

 ゆっくり息を吐くことによって、忘れていた体の気を動かすことになります。 息を吐くときには、吐ききるつもりで吐いていきますが、全部吐ききると苦しくなりますので、そのちょっと手前で、また息を大きく吸い、繰り返しまた息を体の中へ、吐いていきます。 大きく吸ってゆっくりと体の中へ息を吐く、この単純な呼吸の繰り返しでよいのです。

 この呼吸に慣れてきますと、次第に息をいっぱい吸っているつもりでも、息を吸うことなしに、胸は膨らむ感じて下腹だけが凹むようになります。 息をゆっくり吐いていくときにも、息ではない何かが、体の中へ入っていく感じがしてくるはずです。 勿論、息を体の中へ吐いていくと、下腹は元の大きさに戻ります(膨らますという感じてはありません)。

 普段行っている胸式肺呼吸を、吐く息だけゆっくり吐く、吐く息を体のなかへ吐くだけでよいのです。 ほかの事は余り考える必要はないのです。 このような呼吸がスムーズに、リズムよくできるようになれば、逆腹式呼吸ができたも同然になります。 始めは、吐く息を自分でも聞こえるように、また体の中へ息が入っていくのを実感できるように、息音をたてるのが、この呼吸のコツです。 呼吸を楽しんでください。 座禅を楽しんでください。


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