昨日、電話に出ると聞き覚えのある声が聴こえて来て、直ぐ黒門小学校で6年間一緒だった新橋耐子さんだと分かりました。 卒業以来、実に60数年振りに聴く声ながら、ちょっぴり鼻声気味の声でした。
子供の頃は少し痩せ気味で、家も我が家からすぐ近くにあったりしたので、教室内でもよくお喋りをした記憶があります。 然し乍ら、確か5年生の時だったでしょうか、新橋さんに対するちょっとした言葉使いが悪くて、言葉の深い意味も分からずに発した一言で、クラス中の女子たちから総スカンを食うことになったのです。
翌日から私の前に来るとサッと歩く方向を変えるのです。 結局卒業するまで女子と話すことはありませんでした。 その延長線上で、中学に入っても女子とはいっさい、口を訊きませんでした。
女子が少ない都立北園高校に入っても、バスケットボール部一筋でしたので、クラスに入っても殆ど口を開くことはありませんでした。
高校3年になってから少し変化があらわれ、受験のために学校に登校しなくなってから、1、2年生の時に一緒だった、クラブ活動で走っていると、ふくろはぎの美しかった現在の連れ合いに声をかけるようになりました。
長い間、私の心の底に新橋耐子さんのことが残っていたせいでしょうか、電話がかかって来たときには、そんな思いは何処かに飛んで行ってしまい、懐かしい声を聴いて思わず嬉しさがこみ上げて来ました。
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