ひとり座禅のすすめ

自分ひとり、坐禅(靜功)を日常生活の中で取り入れていくと今までと違った感覚を覚えていく。

深呼吸の要領で長く吐く呼吸を行えば呼吸法も難しくはありません

2019-08-11 03:21:56 | 逆腹式呼吸

私が生まれて初めて胡座を組んで、静かに真っ暗闇の中で1時間座り続けた時には、幸いなことに禅宗の呼吸法を知りませんでした。  事前に読んだ本から、長く吐く呼吸の大切さだけが、心に残っておりました。

ラジオ体操の時に行っていた深呼吸を、真っ先に思い出しました。 はじめに大きく吸ってから、ゆっくりと吐く呼吸です。 次に思い出したのが、深海を潜る前にダイバーが、大きく吸ってから、行う呼吸でした。

はじめに大きく息を吸った時に、お腹が大きく抉られるように凹んだ姿でした。 お腹の皮が背中に着くぐらいに凹むのです。 次に思い出したのが、極真空手の創始者の映画「空手バカ一」で観た演武者の呼吸でした。

演武をしながら、息音が聴こえるような呼吸でした。 その3つの映像を思い出しながら、はじめに大きく息を吸ってから、出来るだけゆっくりと長く吐く呼吸を、行なっておりましら。

また自然と息を吐く時に、息音が聴こえるように息を吐いていたのです。 息音が聴こえるように吐く時には、自然と吐く息をイメージで体の中へ吐き入れるような呼吸になっておりました。

後年、この呼吸の仕方が、人間の自然な生理的な動きに合致していることに、気がついたのです。 

私自身は、それまでは呼吸を意識したことがありませんでしたが、上記のような呼吸を毎日行うようになってからは、意識しなくても自然と上記のような呼吸を行なっておりました。 家族からは、ウンとかスンとかうるさい と云われるのがしばしばでした。

出来るだけ長く吐こうと思えば、はじめに息を大きく吸うのが自然の動きなのです。 例え禅宗の空の理念から、はじめに大きく息を吐き出し、同時に下腹の丹田からも気を吐き出すことは、体の自然な生理的な動きには反しているのです。

私たちが深呼吸を行う時の姿を思い出しれ下さい。 大きく息を吸った時には胸は拡り、下腹は凹みます。 息を吐く時には胸は元の大きさに戻り、下腹も元の大きさに戻るのです。 これが自然な生理的な動きなのです。

息を吸う時には下腹の臍下丹田からは、気が出て行くのです。 息を吐く時には臍下丹田は、気を吸うのです。 これが自然な生理的な動きなのですが。



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