私が10数年前に、生まれて初めて呼吸法を伴う座禅(静功)を行なって、感得してきたことは多々あります。 その中でも、私たちは生来、誰もが持って生まれた機能があり、そのひとつが気感です。
意識してこなかった呼吸を意識し、吐く息だけを出来るだけ長く吐くことによって、眠っていた体の中の気の通る道(経絡)を目覚めさせ、経絡の通りを良くすることによって、経絡と絡み合うように流れる神経の腺を、刺激するのです。
たまたま知人から教えていただいたゴルフのスイング打法を考案し、高齢者になって始めたのにも拘わらず、自分の年齢と同じスコアでプレイしたという政木和三さんの本を読んだことから、更に確信したのです。
政木さんは、大阪大学のあらゆる学科を履修した後、大学に残りながら数々の発明をし、特許を取ったその日に、無料開放をしてきた方です。
子供の頃に吃りで困り、お医者さんから呼吸法で治すように勧められ、熱心に長く吐く呼吸法を行いました。 政木さんの呼吸法は、長息法という呼吸の仕方で、口から長く吐く呼吸法です。
結果的に吃りは治ったのですが、長息法を行うことによって脳を刺激し、その開発率も高まり、数多くの発明につながったのです。
政木さんによれば、通常の脳波が呼吸法を行うことによって、β波からα波に変化し、更にそれがθ波にもなって行くというのです。 私は脳波を測定したことはありませんが、感覚的に理解できることです。
吐く息を出来るだけ長く呼吸法は、早く行うことに越したことはありません。 私が上記のようなことが感覚的に分かったのは、ちょっと遅すぎた感はありますが、そのような事実を一人でも多くの人に知っていただきたいと、常づね思っております。
聞くところによれば、相対性理論で有名なアインシュタインは、長く吐く呼吸法を行なっていたということも聞いております。
釈迦の呼吸法に関するサイトには息を吐く時に下腹を凹ます順腹式呼吸のやり方が紹介がされていました。
ですが、瞑想する時は逆腹式呼吸の方が良いと書かれているサイトもいくつか見ました。
順腹式呼吸のやり方を紹介されている人が釈迦のへそ下丹田呼吸を知って勝手に順腹式呼吸によるものだと思い込んでしまったのか、それとも本当に釈迦がそうしていたのか、気になって仕方がないです。
毎晩瞑想をしようと思って、逆腹式呼吸でやろうと決めた時に釈迦の呼吸に関する抽象的な情報を見つけて迷っているんです。