ひとり座禅のすすめ

自分ひとり、坐禅(靜功)を日常生活の中で取り入れていくと今までと違った感覚を覚えていく。

逆腹式呼吸のコツは逆腹式呼吸を意識しないことです

2010-05-19 07:07:03 | 逆腹式呼吸

 逆腹式呼吸というと、吐く吸うの呼吸にしたがって、お腹が出たりへっこんだりすることが、ものの本に書いているため、初めてこの呼吸法を行おうとするときには、このお腹が出たりへっこんだりすることに、とらわれてしまいがちで、呼吸がリズムよくできないことがあります。

 逆腹式呼吸のコツは逆腹式呼吸を意識しないことです。 

 口を閉じ鼻だけで呼吸を行います。 舌は上の歯の付け根に、そっと付けます。 目は意識を集中するため、軽く閉じてもかまいません。 必ずしも半眼である必要はありません。 半眼は力が抜けてきた時に、自然となるもので、意識して半眼にする必要はないのです。

 逆腹式呼吸であっても、普段行っている普通の胸式肺呼吸を行います。 ただし、息を吐く時に、イメージで体の中へ吐くだけです。 実際は鼻から息は出ているのですが、鼻から息を出すことは、一切忘れるのです。 

 大きく吸ってゆっくり出来るだけ長く吐きます。 全部息を出し切ろうとしますと苦しくなりますので、そのちょっと手前で軽く息を止め、また大きく息を吸います。 息を体の中へイメージで吐く時には、息が体の中へ入っていくのを、自分自身が実感するために、息音が聞こえるように吐きます。 

 意識を集中するため、体の中へ入っていく息を追うようにして、吐いていきます。 私自身は、大きく吸った息が、口から喉を通りお腹を通って、下腹にあるとされている臍下丹田を意識しながら、ただただひたすら呼吸を続けていました。
 ただ、具体的に臍下丹田は、一体どこにあるのだろうかと思いながら、息を吐いていました。

 よく意識が集中しなく、雑念がわいて困るという方が居るようですが、体の中に入っていく息を追うようにしていけば、意外と意識は集中し、雑念も沸きませんし、眠くもありません。

 吐く吸うの呼吸がリズムよくできるようになれば、自然とお腹は本に書いてあるようなお腹の動きはしますので、余りお腹の動きを意識する必要はなく、逆にリズムよく呼吸を行うためにも、お腹の動きは意識しないほうがよいのです。

 親しくしている友人によると自分自身の体験として、「呼吸の吸う吐くの型にこだわり、リズム感が出てこないと、そのこと(呼吸)に集中できず、いつの間にか肩に力が入ってしまいがちです。 またリズム感が出るように意識しすぎると、体が堅くなってしまう」と話してくれました。

 逆腹式呼吸は、自分が意識して行なえば、自然と自己免疫力が高まってくる呼吸法なのです。 しかもただ自宅で、自分の好きな時間、場所で出来る呼吸法なのです。 胡坐を組む姿勢が、一番楽で、理想的な形であるのは、座禅を続けていけば自然と感得できることです。 人から教わるのではなく、自然と感得できるのがよいのです。 呼吸法を、座禅を楽しんでください。


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