深夜の1時間の座禅を毎日続けていて、ふと思うのは、座禅がこんなにも素晴らしく楽しいことを知れば、多くの人が癒され、生活を喜びながら暮らせることになるのになあと思うのです。
ただ一日の生活サイクルの中で、静かに坐って長く吐く呼吸を、1時間行うだけでよいのですが。 ストレスからも解放され、崇高な至福感を感得し、したがって毎日の生活が、どんな状況下にあっても、楽しく暮らすことができるのにと感じるのです。
私も、10数年前に生まれて初めて、座禅(静功)を行なうまでは、皆目分からなかった世界です。 それも生来行なってきた意識しない呼吸を、ただ呼吸を意識して、吐く息を出来るだけ長く吐き、吐く息を体の中へ吐くだけなのです。 なおかつ1時間続けることです。
残念ながら、一般的な座禅会では、30分しか行なわないことが多いのです。 途中休憩して、30分の座禅を2回行っても、いけないのです。 連続して最低1時間は行う必要はあります。
45分行なう座禅会もあるようですが、私の体感から云えば、さあこれからだぞうという時に、やめてしまう感じがします。 やらないよりはやったほうが良いのですが。
1時間の座禅を続けることによって、座禅の真髄―楽しさを感得できるのです。 私自身は、座禅を修行などと思ったことは、一度もありません。 楽しいから続けているのです。
座禅を行っていると、ふと誰かの懐に包まれているような感じがするときがありますが、芹沢光治良さんの「神のシリーズ」に出てくる大自然の力に、包まれているのかなあと思うときもあります。