ひとり座禅のすすめ

自分ひとり、坐禅(靜功)を日常生活の中で取り入れていくと今までと違った感覚を覚えていく。

ひたすら出来るだけ長く吐く息だけに意識を集中する

2011-11-11 08:00:36 | 逆腹式呼吸

 胡坐を組んで行なう座禅の一番大切なことは、一つのことに集中して、雑念が起こる余地を少なくするということです。 その意味では、出来るだけ長く吐く息だけに意識を集中することは、比較的誰でもができる簡単な方法です。

 普段行なってきた肺呼吸で、大きく吸ってゆっくり吐く呼吸は、禅宗・臨済宗・黄檗宗の、先ず下腹から吐き出す呼吸法から比べれば、ごく自然に行える呼吸です。

 鼻から息を吐くことを一切忘れ、ただひたすら、吐く息だけを、できるだけ長く吐くことだけに、意識を集中するだけなのです。 長く吐こうとすれば、出来るだけ細く長く吐けばよいのです。

 全部吐ききる寸前まで、できるだけ長く吐きます。 全部吐ききると苦しくなりますので、その苦しくなる寸前まで吐くように、心がけます。 そのちょっと手前で、軽くすーっと息を止め、大きく息を吸います。

 この吸う、吐くの呼吸のコツは、自分自身で実際に呼吸を行なう中で、つかむことが大切です。 苦しくなる寸前まで息を吐くのですが、矛盾することに、あくまでスムーズな呼吸になるようにします。

 また決して、無理をしないことが大切なのです。 とにかく長く吐くことだけを行なおうとすると、ほかの事は考える余地は生まれません。 この長く吐く呼吸は、あっという間に時間が過ぎてしまうから、不思議な感覚になります。

 1時間はあっという間に過ぎてしまいます。 長く吐く息を楽しんでください。


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