私は事務所勤めをしている時には、考えたことはありませんが、独立して自分で事務所を開いて来て感じて来たことは、人と人との関係は、どんな場合でも対等ではないかと云うことです。
建築の設計を営む我が身は、建築主から依頼を受けて設計計画を進め、その対価として報酬を受けます。 また設計業務の全てを私一人では出来ませんので、構造や設備、電気の設計は、友人たちに依頼をします。
決して下請け事務所とは呼ばず、協力事務所と云います。 施工が始まれば現場で働く職人さん達とも、関わり合いを持ちます。 もちろん職長さん達とも話をすることがあります。
お金を払う方と、その方から受け取る方の関係も、私自身は対等であると思っております。 従って、どんな場合でも話し方は変わることはありません。
何時の時点から、そのようなことを意識するようになったかは定かではありませんが、その時々の仕事を通して、次第にそのように考えるようになったのかも知れません。 もしかすると歳を経ると共に、そのように考えるようになったのかもしれませんが。