ひとり座禅のすすめ

自分ひとり、坐禅(靜功)を日常生活の中で取り入れていくと今までと違った感覚を覚えていく。

何時も寝る時には大きく息を吸って出来るだけ長く吐く呼吸を行う癖を

2018-03-16 03:41:46 | 逆腹式呼吸

出来ることなら胡座を組んで、毎日、深呼吸の要領で大きく息を吸ってから、出来るだけ長くゆっくりと吐く呼吸を、静かに1時間行う癖をつけて貰いたいと思っておりますが。

私たちは、この世に生まれて以来、呼吸を意識しては来ませんでした。 私自身もそうでした。 たまたま20年ほど前に、千葉に住む大学の級友が、クラス会でこの度、多摩センターで静功の会が開かれることになり、自分も参加することになったと云う声かけがあったのです。

縁があって参加費が高かったものの、清水の舞台から飛び降りるつもりで、参加することにしました。 それに伴った初心者用の気功の本を買い求め、その本の中の記述の中で、長く吐く呼吸のことが、心に止まりました。

深海に潜る前にダイバーが、大きく息を吸って下腹が抉られる映像や、極真空手の創始者である大山倍達さんの映画 空手バカ一 での演技で、息音をたてながら呼吸する映像を思い出しながら、生まれて初めて胡座を組んで静かに1時間、真っ暗闇の中で、ひたすら大きく息を吸ってから、出来るだけ長く吐く呼吸を行なっておりました。

中国から来られた、子供の頃から気功を行なっていた留学生である指導者の、事前の話に関係なく、ひたすら長く吐く呼吸を行なっていたのです。

そのことが結果的に、私たちが生来、持っていたと思われる気を感じる力を、思い出させてくれたのです。 たった1時間、長く吐く呼吸を行うだけで、頭のてっぺんにある百会を中心として、電子の輪の帽子を被ったような状態になったのです。

それ以来、毎晩、寝る前に隣室で家族がテレビを見る音が、漏れ聴こえる中で、部屋を真っ暗にして1時間静かに、胡座を組んで長く吐く呼吸を行なっておりました。 すると丁度、1ヶ月半経った時に、突然、自発動という気が勝手に動く行為を通して、下腹にある臍下丹田が心臓のように動き始めたのです。

その当時には、寝る前にも大きく息を吸ってから出来るだけ長く吐く呼吸を行いながら、寝ておりました。

これまで意識して来なかった呼吸を、改めて意識する意味でも、寝る時に出来るだけ低い枕で上を向いて寝て、目を軽く瞑って口を閉じて鼻だけで呼吸し、深呼吸の要領で大きく息を吸ってから、出来るだけ長くゆっくりと吐く呼吸を行なってみる価値はあります。

長く吐く呼吸に慣れたら、今度は吐く息をイメージで、体の中へ吐き入れてみます。 吐く息音が自分自身で聴こえるように。 きっと体に微妙な変化が訪れることでしょう。 そんな変化を楽しみながら、私自身も長く吐く呼吸を続けて来たのですが。