ひとり座禅のすすめ

自分ひとり、坐禅(靜功)を日常生活の中で取り入れていくと今までと違った感覚を覚えていく。

仏教学者の中村元さんの原始仏教における 止観 の解説文を読んで

2017-02-06 03:07:58 | 健康づくり

私は、何も分からずに生まれて初めて行った、胡座を組んでの静かな功−静功で、無我夢中で暗闇の中で1時間、深呼吸の要領で大きく息を吸ってから、出来るだけ長く息を吐いていました。

すると感覚的に45分頃でしょうか、頭が電子の輪の帽子を被ったような感覚になったのです。 後日、これは頭のてっぺんにある百会と云うツボが、活性化したのだと云うことを知ったのです。

それ以来、毎晩、半身浴で入浴した後で、隣室で家族がテレビを観ている音が、漏れ聴こえる部屋で真っ暗にして、1時間の座禅を行うようになりました。 長く吐く呼吸を行いながら、普通の胡座を組んでの座禅でしたが、体が微妙な反応をするのを楽しみながら。

勿論、日常的にはちょっとした時間を利用しては、椅子に座っても立っていても、軽く目を瞑って長く吐く呼吸を行っていました。 その結果、長く吐く呼吸を行っていた時に、体の中へ息音を立てながら呼吸をしていたため、普段の生活の中でも息音を立てていたようで、家族からは変な息をしないでと云われたほどです。

私は自分自身の体験から、深呼吸の要領で行う長く吐く呼吸、吐く息を体の中へ吐く呼吸を、1時間以上行い体の深層部までも静かな状態にすることによって、結果的に真理の探究を行っているのではないかと、感じるようになったのです。

そんな時に哲学者で仏教学者でもある中村元さんが、仏教における止観の話をしているのを聴いたのです。 先日、改めてネットで検索して、中村さんの止観についての解説文を読んでみました。

原始仏教における止観の考え方も、色々と変遷して来たとの記述がありました。 凡その図式としては、

止−禅定→心解脱~情的

観−知慧→慧解脱~知的

と云うような図式が成立すと云う。

(原始仏教における止観 中村元)参照