ひとり座禅のすすめ

自分ひとり、坐禅(靜功)を日常生活の中で取り入れていくと今までと違った感覚を覚えていく。

深呼吸の要領で行う腹式呼吸が一番自然な呼吸法だと思う理由は

2016-12-07 11:37:04 | 逆腹式呼吸

無我夢中でただひたすら暗闇の中で、1時間深呼吸の要領で長く吐く呼吸を行っている内に、極真空手の創始者である大山倍達さんの映画「空手バカ一」の中で出てきた演舞を思い出し、息を吐くときに息音が聴こえるように吐くようになっていました。 それが結果的に吐く息を体の中へ吐く呼吸だったのです。

また体のなかへ吐く呼吸の方が、長く吐くことが出来ると感じたからかも知れません。 後で反芻すると、体のなかへイメージで吐くと云うことが、息は実際に少しずつ鼻から出てはいるものの、イメージしながら体の中へ吐くことで、体のなかへ宇宙の気が入って行ったのです。

何時も体の中へ息を吐いていたら、ある日もうそれ以上吐く息が、体の中へ入って行かなくなったときがあります。 自分では何故だか分からなかったのですが、そのうちにぷーんと焦げ臭いような匂いがしたのです。 当時、腎臓結石があり体調として万全でないところがあったのでしょう。 自分の病に関係のあるツボ(経穴)の気の調節の弁の調子が悪く、そこで体の中を循環する気が、滞留していたのでしょう。 それが一気に開放され排出したのです。

イメージで体の中へ吐く呼吸が、気の通る道ー経絡を通して気が流れ、経穴を刺激することによって、自己免疫力を高めていくと行くことを知ったのです。

出来るだけ長く息を吐こうと思えば、はじめに大きく息を最初の吸うのが自然です。 素潜りで深海を潜っている映像を観たことがありますが、始めに息を出来るだけ吸うときには、下腹は表の皮膚が背中に付くような雰囲気で呼吸をします。

私は、生まれて以来意識して来なかった呼吸を意識することにより、深呼吸の要領で長く吐く呼吸を行って来ましたが、そのことによって気を感じるようになり、百会が初日に活性化し、更に1ヵ月半で下腹の臍下丹田が活性化し、心臓のように鼓動を始めました。

更に胎息と云う言葉を知って、その呼吸はどんな呼吸法かを考え、長く吐く呼吸を通して殆ど息をしているかどうか分からない状態であったため、試しに息を止めてみたのです。 かなり長い間息を止めることが出来たのですが、胎息から普通呼吸に変えるときに、とても息苦しさを感じたのです。

その時に、赤ちゃんがこの世に生まれ出てくるときに、はじめにオギャーを泣くのですが、自分が息苦しさを感じたのは、このときの感覚ではないかと感じたのです。

胎児はお母さんのお腹の中にいるときには、臍の緒を通して栄養分をお母さんから貰いますが、呼吸は胎息という気の呼吸を行っていたのです。 生まれ出てからは胎息から肺呼吸にかわります。 但し、このときは腹式呼吸を行っていて、時間の経過と共に肺呼吸に変化していくのです。

私は肺呼吸から腹式呼吸を通して胎息へと続いていきました。 胎児の状態に戻っていったのです。