ひとり座禅のすすめ

自分ひとり、坐禅(靜功)を日常生活の中で取り入れていくと今までと違った感覚を覚えていく。

座禅と云うよりも先ず長く吐く呼吸の実践を始めるのが先か

2015-12-29 03:32:30 | 逆腹式呼吸

 私は静かに座る座禅と長く吐く呼吸が同時進行でしたが、先ず長く吐く呼吸の実践が先かも知れません。 

私たちは生まれてから、静かにじっくりと何かを考えることは、余程のことがなければして来ませんでした。 書物を読むと、子供の頃に病弱であった方は、ただ寝ていることが多かった為か、静かに考える癖がついていて、そのような方は結構、脳の発達があって物事を深く考えるように感じます。

一般的にはなかなか物事を深く考えることは、多くはありません。

座禅と云うと無心という言葉が、直ぐに思い浮かびますが、意識を一点に集中する中で、ふと浮かぶ雑念は払うことは不要で、そのことを考えることが大切なのです。 

その意味で禅宗の座禅で、長く吐く呼吸や壁面の一点を見つめる意識の集中の仕方には、意味があります。 ただ禅宗での長く吐く呼吸の行い方には、少し問題があります。 また壁面の一点を見つめる意識の集中の仕方は、長い時間意識を集中するのは、難しいのではないかと、感じております。

私自身は壁面の一点を見つめることは、実践したことはありませんが、長く吐く呼吸を行う座禅を実践する臨済宗 黄檗宗の禅寺は、壁面の一点を見つめる座禅を実践する曹洞宗の禅寺よりも、数が圧倒的に少ないにも関わらず、座禅の会を開いているお寺が多いという事実が、如実に物語っています。 

先ず禅宗の腹式呼吸ではなく、私たちが子供の頃から行っていたラジオ体操の時の、深呼吸の要領で、大きく息を吸ってからゆっくり吐く呼吸を思い出します。

 その呼吸で、出来るだけ吐きく息を吸ってから、出来るだけ長く吐き、また吐く息をイメージで体の中へ吐きます。 体の中へ入って行く息を追うようにして、そのことだけに意識を集中します。

とは云うものの、長く吐く呼吸と静かに座る座禅は、一体的なものかも知れません。