座禅を行うときには、出来るだけ長く吐く呼吸を伴いながら、静かに胡坐を組んで坐り続けます。 表面的に静かであっても、体の中の深層部は、なかなか静かにはなりません。 ある一定程度の時間が必要です。
ここでの我流の逆腹式呼吸では、鼻だけで呼吸しますが、吐く息は体の中へ吐きます(イメージですが)。 下腹にある(多くの人はどこにあるかは分からないとは思いますが)臍下丹田に向けて吐きます。
はじめは息を体の中へ吐くことに慣れてはいませんので、息音が聴こえるように吐きます。 「ウー」とか「スー」とかの息音が、自分自身で聴こえるように吐きます。
普段の日常生活でも、その逆腹式呼吸を行ってみます。 その呼吸に慣れたならば、今度は一転して、出来るだけ息音が聴こえないように、静かに吐きます。 勿論、吸う息音も静かに吸います。
究極的には、呼吸をしているかどうか分からないような状態まで、もって行きます。
人によって差異はありますが、45分から1時間、この静かな逆腹式呼吸を続けます。 やっと、そのぐらいの時間になって、体の深層部も静かになってきます。 そのことは自らの実践によって、感得していただければとは思います。