ひとり座禅のすすめ

自分ひとり、坐禅(靜功)を日常生活の中で取り入れていくと今までと違った感覚を覚えていく。

初めて呼吸法を行うときに胸式肺呼吸がよいか腹式呼吸がよいか

2011-01-21 14:25:57 | 座禅

 座禅を行うときの呼吸法は、禅宗では下腹の丹田を意識した腹式呼吸=丹田呼吸が一般的なようですが、私は吐く息を出来るだけ長く吐く、という呼吸だけを意識したもので、生来行ってきた胸式肺呼吸を、ごく当然のように行ってきました。

 私の呼吸法は、結果的に逆腹式呼吸という呼吸法を行っていた事を。後日、本を読んで知ったのです。 私は初めて座禅(静功)を真っ暗闇の中で、無我夢中で吐く息だけをできるだけ長く、吐いていたのです。 しかも体の中へ息を吐いていたのです。

 その日の1時間の座禅のなかで、頭のてっぺんの百会が活性化して、電子の輪の帽子を被っている感覚になったのです。 その後、1ヶ月半後に自発動という気が勝手に動く現象が起きて、下腹の臍下丹田が活性化して、心臓のように鼓動を始めたのです。 

 その後、今度は胎息というお母さんのお腹のなかにいた時の気の呼吸も、できるようになったのです。

 私のそのような体の変化は、決して自分で期待したものではなく、私なりの呼吸法を続けていたら、そうなっただけなのです。 そのことを反芻して、私の呼吸法は決して間違ってはいなかったと、感じているのです。 

 胎児の胎息から生まれでた当時の赤ちゃんの腹式呼吸から、次第に肺呼吸に変化していく私たちの呼吸のあり方の変化。 私はその逆を行ったことになるのです。 そんな呼吸法が自然ではなかったのかとも思うのです。

 現在、深夜の座禅の時の雑念として、このところ座禅を始めたばかりの人が、慣れない腹式呼吸をいきなり行うのは、本当に良いことなのだろうかと、思うのです。 まだ思案の真只中にいます。