ひとり座禅のすすめ

自分ひとり、坐禅(靜功)を日常生活の中で取り入れていくと今までと違った感覚を覚えていく。

体の中へ吐く息が経穴から出てくることを感得できます

2011-01-17 10:08:37 | 逆腹式呼吸

 口を閉じ鼻だけで呼吸する。 大きく吸ってゆっくり吐く。 ここでは普段行っている肺呼吸を行います。 出来るだけ長く吐こうとすると、自然と吐く息は体の中へ入っていきます(イメージで)。

 実際には息は鼻から出ていくのですが、イメージで吐く息を体の中へ、結果的に吐いて行くことになるのです。 そのようにイメージしながら息をゆっくり吐きますと、息は鼻から出ていくのですが、イメージした通りに体の中へ宇宙の気が、入って行くことになるのです。 このことは自分自身が意識しなくても、自然とそのようになります。

 気というと何か異質なもの、不可思議なものと捉えがちですが、私達は誰もが、お母さんのお腹にいたときには、気を通して胎外の出来事を感じる能力があったのです。 その能力もお母さんのお腹から生まれでた瞬間から、肺呼吸を始めて次第に気を感じる能力が、薄れてきただけのことなのです。

 息を出来るだけゆっくり体の中へ吐きながら、静かに呼吸を継続的に行うことにより、次第に気感を取り戻してくるのです。 

 イメージで息を体の中へ吐いた息は、イメージ通りに宇宙の気が、経絡という気の通り道を通して、体の中へ入っていきます。 経絡に入って行った気は体中にある経穴という気のツボ(鍼とか灸のツボ)から、出て行きます。 経穴は皮膚の表面にありますので、気が体から出てくる感覚を、味わうことが出来るようになってきます。

 骨と皮膚の間が狭い頭部とか、背中の背骨があるような部分が、一番感じやすい部位になります。

 1時間の座禅を、このような呼吸法で続けていけば、ふっと感じることになります。 呼吸法を、座禅を楽しんで下さい。