口を閉じ鼻だけで呼吸する。 大きく吸ってゆっくり吐く。 ここでは普段行っている肺呼吸を行います。 出来るだけ長く吐こうとすると、自然と吐く息は体の中へ入っていきます(イメージで)。
実際には息は鼻から出ていくのですが、イメージで吐く息を体の中へ、結果的に吐いて行くことになるのです。 そのようにイメージしながら息をゆっくり吐きますと、息は鼻から出ていくのですが、イメージした通りに体の中へ宇宙の気が、入って行くことになるのです。 このことは自分自身が意識しなくても、自然とそのようになります。
気というと何か異質なもの、不可思議なものと捉えがちですが、私達は誰もが、お母さんのお腹にいたときには、気を通して胎外の出来事を感じる能力があったのです。 その能力もお母さんのお腹から生まれでた瞬間から、肺呼吸を始めて次第に気を感じる能力が、薄れてきただけのことなのです。
息を出来るだけゆっくり体の中へ吐きながら、静かに呼吸を継続的に行うことにより、次第に気感を取り戻してくるのです。
イメージで息を体の中へ吐いた息は、イメージ通りに宇宙の気が、経絡という気の通り道を通して、体の中へ入っていきます。 経絡に入って行った気は体中にある経穴という気のツボ(鍼とか灸のツボ)から、出て行きます。 経穴は皮膚の表面にありますので、気が体から出てくる感覚を、味わうことが出来るようになってきます。
骨と皮膚の間が狭い頭部とか、背中の背骨があるような部分が、一番感じやすい部位になります。
1時間の座禅を、このような呼吸法で続けていけば、ふっと感じることになります。 呼吸法を、座禅を楽しんで下さい。