ひとり座禅のすすめ

自分ひとり、坐禅(靜功)を日常生活の中で取り入れていくと今までと違った感覚を覚えていく。

天のその人の災いするは天まだその人を見捨てざるなり

2009-06-22 07:25:39 | 座禅
 月2回行く日曜日の普門庵での座禅会で、和尚さんが茶礼の席で、18歳の時に聞いた「天のその人の災いするは天まだその人を見捨てざるなり」という言葉を、話してくれました。

 私達は自分の周りでよいことが起きているときには、嬉しさで何も考えませんが、悪い状態になったときには、どうしようどうしようと考えるばかりで、ものごとを前向きに考えることが出来ないのが、普通です。

 私は若いころには、いつもそんな風にしか考えられませんでしたが、あるときを契機に、苦難をそのまま素直に受け入れ、それをどのように解決し、悪い状態をどのようによくすることが出来るだろうかと、考えるようになりました。

 それというのも、悪い状態をそのまま「困った、困った」と思っているだけですと、体をじわーっと変な分泌液が、支配するような感覚を感じたからです。 そのように感じるようになると、体そのものも余りよい状態とは言えず、精神的にもまずい状態になってしまうからです。

 したがって、困った状態になったときこそ、自分に与えられた試練ではないかと考え、マイナスの状態をどのようにしたら、逆にプラスに出来るかを考えるようになりました。 不思議なことに、前向きに明るく考えるようになった瞬間から、マイナスの分泌液はさーっと、糸を引くようになくなってしまい、通常の状態に戻ってしまうのです。

 現在では、日常的に行う座禅を通して、問題解決しなければならないような事柄については、ふと雑念の中で宇宙の叡智から、サジェスチョンを貰うようにしております。 そのように思えてきますと、嬉しいことは勿論のこと、嫌なことや困ったことに出会ったとしても、楽しめるように(楽しむように努力する)なってきました。 全てのことを楽しむ、そんな感覚です。