ひとり座禅のすすめ

自分ひとり、坐禅(靜功)を日常生活の中で取り入れていくと今までと違った感覚を覚えていく。

20万円のガス検知器をケチったが為に

2007-12-25 07:17:24 | 社会・経済
 渋谷の松濤町の高級住宅街で、今年6月、ガス爆発を起こして女性従業員3人が亡くなり、通行人もけがを負わせ、結果的にせっかく造ったばかりの温泉施設シェスパを、解体せざるを得なくなってしまいました。 亡くなった方への補償費や建物建設費や解体費などを考えたとき、何故、ガス検知器をつけなかったのでしょうか。

 昨日の新聞報道に、ガス検知器をつける費用として、20万円かかるが、それを運営会社と施設の管理委託を受けた会社と、どちらが負担するかが問題になって、結果的には取り付けられなかったということです。

 地下から温泉をくみ上げられる際には、少なからずガスは配管から漏れ、密室性の高い地下に温泉のくみ上げ施設があるシェスパでは、検知器の設置は常識とのこと。 遠目から見ている第3者からでも、当然施設側が設置するべきものと感じておりました。

 ややもすると、お金を持っている人、投資家はケチだと聞きますが、総投資額から比べれば、20万円という金額は、微々たるものです。 たった20万円の安全に対する投資を怠ったが為に、なお一層の損失を被ることになったようです。

 何故、設計段階で設置を計画しなかったのか、当たり前のことを当たり前に処理できなかった投資家の論理が、優先してしまったのかもしれません。 設計するものの倫理観、事業家の倫理観が、問われているのかもしれません。