今日の散歩

愛「人」との散歩日記

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お花畑

2017年03月31日 | 日記・エッセイ・コラム

「あ、チューリップ咲き揃い出しましたよ」
「もう一息だな」とご主人さま。
「あのチューリップ畑をバックにお前を撮った写真、携帯の待ち受け画面にしてるんだぞ」
「そうなんですか、ありがとうございます」
「隣の小さなお花畑も、色とりどりで綺麗ですね」
「そうだな」
「でもな俺は、お花畑にあまりいいイメージを持っていないんだ」
「どうしてなんですか、花は綺麗じゃないですか」
「うん、花はな」

「実は人間の世界では、"お花畑"ってちょっと別の意味があるんだ」
「どんな意味なんですか」
「いつも妄想や空想の世界に棲んで、批判とか現実を受け入れることが出来ず、物事の本質を見抜けないような人のことを指す言葉なんだ」
「そんな人、いるんですか」
「それが一杯んいるんで、心ある人は困ってるんだ」
「ま、ひと言で言えば、"おめでたい人"かな」
「"踊らされる人"と言ってもいいかな、何でも噛まずに丸呑みするんだ」
「お腹こわしますよ」
「で、誰が踊らせるんですか」
「テレビや噂、政治家、時にはオレオレの詐欺師さん達」
「みんな嬉々として踊るんだな、不思議に」
「お前もうわべばかりじゃなく、物事の本質を見るようにしないとな」

「この間、奥さんが隣の奥さんと内緒話をしてたのをちょっと小耳に挟んだですがね」
「"お宅はうまく踊らせてますね、いやそちらこそうまく転がしていますね"なんて話していましたよ」
「あれはどういう意味なんでしょうか」ご主人さま。

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アンテナ

2017年03月30日 | 日記・エッセイ・コラム

散歩道沿道の海辺側左右に、コンテナ船用のバース埠頭が大小二つある。
もちろん、散歩道とは少しかけ離れてて、自由に往来が出来ないようになっている。
いつものように近くに指しかかった。

「このごろコンテナ船の入港が多いと思わないか」とご主人さま。
「そう言えば最近よく見かけますね」
「バース横の道路で、コンテナ積み込みのトラックも長い列を作ってましたね」
「日本の景気が良くなって来てるんだろうな」
「それに」
「それに、なんですか」
「隣の国の船会社が倒産したという影響もあるかも知れんな」
「随分と安い運賃で客を奪われていたそうだから」
「えー、そうなんですか」

「ほんの些細な事柄からでも、世界情勢を推し量ることが出来るんだ」
「頭は生きている内に使わないとな」
「やっぱりすごいですね、ご主人さまは」
「いつもあらゆるところにアンテナを張っていないとな」

「あ、ご主人さま頭に蜘蛛の巣のアンテナが」
「これはさしずめ"ワールドワイドウェブ"ってとこだな」
「えー、毒蜘蛛かも知れませんよ」

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時差散歩

2017年03月29日 | 日記・エッセイ・コラム

「みなそれぞれに散歩の時間帯があるようだな」と唐突にご主人さま。
「どんな時間帯なんですか」
「うん、早出、普通出、遅出だ」
「相変わらず分析とか分類するのが好きですね」
「一応、理系だからな」
「早出した時は、今日は多分あの人等に出会うなというのが予想出来るだろう」
「遅出した時もそうだな、出会う人達の顔がほぼ予想出来るな」
「もちろん普通出の時も」
「みんなそれぞれの生活のリズムで散歩活動をしているからだろうな」
「だから自然とこういう時間帯が出来ているんだよ」
「生活のリズムですか?」

「朝の散歩と夕方の散歩ありますよね」
「うん、二部交替制になっているな」
「早出の組はやっぱり早出、遅出の組は遅出かな、どうだろう」
「ところで、ご主人さまは散歩をよく忘れたふりしますよね」
「あれはもしかしてズル休みなんですか」
「・・・」

「ご主人さま、今日はどんな時間帯で散歩しますか」
「"適当で"行こうか」

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春の匂い

2017年03月28日 | 日記・エッセイ・コラム

「春が来たみたいだな」
「ほら、春の足音が聞こえるだろう」
「いいえ、何も聞こえませんけれど」
「お前、春はどこから来るか知っているか」
「えー、どこから来るんですか」
「北から来るんだよ」
「もう・・・」

「しかし、目に見えて春めいて来たな」
「木々がうっすらと緑色に化粧しだした」
「公園の脇にあるチューリップ畑のチューリップもすぐに花開くぞ」
「また、恒例のチューリップ祭りが始まるな」

「あ、そういえば今年、近くの工場が開催するアーモンド祭りに行けなかったな」
「毎年行ってたのにな」
「そうでしたね」
「アーモンドは桜の親戚で、花は桜より一足早く咲くんでしたっけ」
「結構花見の人がたくさん訪れる大きなイベントで、この近隣の人には有名ですものね」
「ご主人さまは、花よりもアーモンドオーレが特にお気に入りでしたね」
「あれは一度飲むと癖になるな」

「ところで、お前らはどうやって春を感じるんだ」
「私らは鼻に匂って春めいて来たと感じますよ」
「うん、どんな匂いなんだ」
「春巻きの匂いですよ」
「コラァー」

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ウグイス

2017年03月27日 | 日記・エッセイ・コラム

「おい、ちょっと耳を澄ましてみろ。鼻ではないぞ耳だぞ」とご主人さま。
「分かっていますよ」
「あ、蕾いっぱいの桜の木に小鳥止まっています」
「"ホーホケキョ、ホーホケキョ"と鳴いていますよ」

「あれは鶯だな」
「やっぱり鳴き声がすばらしいな」
「あれ、まてよ」
「坊主、桜、梅だろ、鶯は梅の木ではないのか・・・」
「あいつは木を間違っているな、きっと」
「そうなんですか、鳴く場所が決まってんですか。だったら反対側にある梅林の名所の"20本木ヒルズ"行けばいいんじゃないですか」
「そうだな」
「でも一羽だけとはさびしいな」
「もっとあちこちで"ホーホケキョ、ホーホケキョ"と美声で鳴き比べして欲しいな」

「あ、そうか今掻き入れどきで、派遣の仕事がいっぱい入ってるんだな」
「とくに春、夏は超忙しい時期に当たるからな」

「それでみんな出払ってるんだ」
「え、とごのお仕事なんですか」
「もちろん甲子園だよ」
「彼女らはウグイス嬢と呼ばれててな、超有名なんだよ」

「えー、そこに梅の木はあるんですか」
「知らん、蔦の木はあるがな」

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