今日の散歩

愛「人」との散歩日記

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彼岸花

2017年09月23日 | 紀行

「郵便局の隣に咲いているあの赤い花、なんていう花なんですか」
「あー、あれか、あれは彼岸花だな」とご主人さま。
「こんなところに咲いているなんて珍しいな」

「海を渡って、山を越えれば、今頃あちこちの田んぼのあぜ道や土手で、彼岸花が咲き乱れていると思うよ」
「去年はわざわざ田舎まで彼岸花を見に行ったな」

「正直子供の頃は、野に咲く彼岸花は好きじゃなかった」
「気持ち悪いけばけばしい赤色だし、それに毒があると聞いていたしな」
「えー、毒があるんですか」
「そうだ」

「最近知ったのだが、田んぼのあぜ道や土手で見かけることが多いのは、モグラや野ネズミが畦や土手に穴を開けるのを、この彼岸花の毒のある球根を植えることで防ぐためだったらしい」
「そうなんですか、お百姓さんたちの知恵ですね」
「それにな、大飢饉なんかで餓死寸前になったとき、彼岸花は最後の最後に食べる"非常食"でもあったんだ」
「もちろん、入念に毒抜きをしてな」

「非常食であるから、簡単に食べられては困る、だから『彼岸花には毒があるから触っちゃだめだ』と寄り付かないようにしておく必要もあったそうだ」
「しかし、もしもの時命を守る大切な花であるから、身近なところに植えておく必要があったのだろう」

「どうだ、古来、日本人の叡智というのは凄いだろう」
「そうですね」

「彼岸花は、別名"曼珠沙華"言うんだか゜、これはサンスクリツト語で天界に咲く花という意味で、おめでたいことが起こる兆しに赤い花が天から降って来る、という仏教の経典からきているらしい」
「俺には、不吉な花というイメージが強いが、本当はおめでたい花なんだな」
「ちょっと見直したよ」

「でも、ま、花より"饅頭"だがな」

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