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【エンジニアに訊く】創立1年目でメンバー5人のシリコンバレーのスタートアップにインターンシップ!? NTTレゾナントの「短期海外派遣プログラム」とは?

2018-04-02 | ★もっと知りたい!NTTレゾナント

NTTレゾナントは、最先端のサービスを作り出していくために、最先端のテクノロジーを体験できる環境を作り出しています。「短期海外派遣プログラム」という人材育成制度はその環境づくりにおいて代表的な制度です。「短期海外派遣プログラム」では、約3ヶ月間、シリコンバレーを中心とする企業でのインターンシップを体験します。これにより、社員が全く新しい環境で切磋琢磨しながら、IT業界の最新動向やテクノロジーへの知見を深めるとともに、将来的なキャリア形成の実現を目指しています。

今回は2017年10月にこのプログラムを使って、シリコンバレーのスタートアップ企業へインターンをしたエンジニアにインタビューを実施。その環境や体験について話を伺いました。

 

デジタルマーケティング事業部 コマース部門 松木 久幸
2013年NTTコミュニケーションズ入社。2013年8月NTTレゾナントも入社し、デジタルマーケティング事業部コマース部門 EC担当(当時:メディア事業部)へ配属。年間100億円を超える売上規模のECサイト「NTT-X Store」の開発・運用業務を担当。

 


シリコンバレーの会社に転職するのとほとんど変わらない!?

 

――今日はよろしくお願いします。まずは参加されたきっかけについてお話を伺いたいと思っています。どういうことがきっかけで参加することにしたのでしょうか。

松木:
このプログラムを使っていた先輩社員が帰国後の活動報告をしてくれたときに興味を持ったのが始まりですね。ただ、当時は担当していたサービスの改修作業と新人育成のトレーナーをしていて、なかなか行ける状況ではなかったので、興味を持ち始めてから実際に行くまでに少し時間がかかってしまいましたね。

2016年に、「来年は絶対に応募しよう」と思い、上長やチームに相談し始めました。

  

――「短期海外派遣プログラム」のどういうところに惹かれたのですか?

松木:
入社以来、NTT-X Storeのエンジニアとして仕事に対してやりがいを感じている一方で、当時は自分のスキルがどれくらいのものになっているのか知りたかったのです。その時にこのプログラムを知って「これだ!」と思いましたね。どうせスキルを試すなら、思いっきり外に出て実力を試せるこのプログラムが最適だと思ったからです。

 

――なるほど。このプログラムはシリコンバレーなどにある成長が著しいテクノロジー企業で就業体験をするところが大きな特徴の1つとなっていますが、実際にインターン先はどのようなフローで決められたのですか?

松木:
短期海外派遣プログラムの事務局が候補の会社を出してくれます。候補の企業は何十社もあるのですが、そこからHPなどを見て選びました。私の場合は、自分のスキルセットがサーバサイドのプログラミングなので、そこを考慮しながら、興味のあったECの分野に絞りました。


そして、書類審査が通った会社と現地で面接してインターン先を最終的に決めます。

自分で会社を決めて、現地に足を運んで、英語での面接など、フローとしてはシリコンバレーの会社に転職するのとほとんど変わらないと思います(笑)。

 

――たしかに、ほとんど転職みたいなものですね! 英語に対して得意意識はあったのですか?

松木:
実はものすごく苦手です・・・。技術書なども英語で読むので、readingは唯一得意ですが、speakingとlisteningは正直めちゃくちゃ苦手意識がありました(笑)。業務では、海外のベンダと仕事をしたことはありますが、打ち合わせは通訳の方がいたので、業務上での英語のコミュニケーションは今回がほぼ初めての体験でした。

行くと決めてから、スカイプ英会話などを利用して、とにかく英語でコミュニケーションをとる訓練をしましたね。

 

――え、そうだったのですか!? それはものすごく不安だったのでは…?

松木:
いやー、ほんとに不安でしたね。海外経験も旅行で数週間くらいなので。でも、英語が話せなくてもエンジニアとしてのスキルは共通なので、そこに勝算があると踏んでいました。

  


インターン先は創立1年目、メンバー5人のスタートアップ

 

――最終的に派遣先として選んだ会社はどういう会社だったのですか?

松木:
ECサイト向けにマーケティングツールを提供しているシリコンバレーのスタートアップです。創立1年目でメンバーは当時、社長を含めて5人でした。

 

――創立1年目でメンバー5人!?まさにスタートアップってかんじですね。

松木:
そうなのです(笑)。ただ、CEOが連続企業家として有名で、TechCrunch*1のイベントで登壇しているような業界でも地位のある人でした。その背景も知ったうえで勉強になると考え決めました。事実、創立1年目でも優良企業がお客様としてついていましたね。
*1: IT系のスタートアップを中心に取り上げるWebメディア。Disrupt SFなど大規模なイベントも主催する。

 

――具体的にどういうサービスを提供している会社だったのですか?

松木:
ECサイトのレビューなどの定性的なデータを分析できるツールを提供していました。ECサイトのレビューの内容は文章で書かれているので、ひとつひとつ時間をかけて見ていくことしかできなかったのですが、それをネガティブレビュー、ポジティブレビューなど、特徴レベルまでを言語処理によって見える化するツールです 

 

――ECサイトのレビューをまとめて見えるツールは確かにニーズがありそうですね。メンバー5人はどういう構成でしたか?

松木:
CEOを含むビジネスが2人、エンジニアが2人。あとはインターンが1人でした。リードエンジニアもIBMでWatsonを開発していたという雲の上の存在でしたね(笑)

 
派遣先企業のメンバー構成

  

――確かに、すごいメンバーが揃っていますね。スタートアップといえば昼夜通して働く先入観があるのですが、業務時間はどうだったのですか?

松木:
私も意外だったのですが、オフィスにいるのは10:00~17:00のみで、残業するメンバーはいませんでした。

 

――え!? むしろNTTレゾナントの業務時間よりも短いくらいですね!

松木:
「もっとガツガツやらないの!?」と当初持っていたイメージとはギャップがありましたね。ただ、この会社だけがそうなのではないのです。シリコンバレーでは時間に対してではなく、結果に対して給料が払われるので、夕方にはみんな帰宅していましたね。彼らは家族との時間を大切にしていて、夕食は必ず家族全員で食べていました。 

 

――シリコンバレーでは働き方改革が進んでいるのですね。

松木:
そうですね。日本企業よりもずっと進んでいるなと思いました。シリコンバレーの他のスタートアップ企業の人と話す機会があったのですが、そのときも「日本人は働きすぎだ」と言われたくらいです。 

 

――オフィスの雰囲気はどんな感じでしたか?

松木:
とにかくミニマムでした。PCは個人が持ってきて、オフィスにはデスクとモニター、ホワイトボードがあるのみでしたね。

オフィスの様子

 

意外だったのはコミュニケーションの取り方。タスク管理などツールが主体になっているかと思っていたのですが、意外と「みんなで話そう」という空気を大事にしていましたね。メンバーがそれぞれ独立している分、ゴールが揃わなくなってくるので、コミュニケーションは大切にしようというCEOの考えがあったのではと思います。

  


彼らは “テクノロジスト” ではなく “リアリスト”

 

――松木さんはインターン中どういう業務を行っていたのですか?

松木:
機能の設計から実装までエンジニアとしてはほぼ全て任せてもらえましたね。

ジョインした初日に、「このメニューが足りないからつくってほしい」というオーダーがあり、あとはよろしく的な(笑)。最初はかなり戸惑いましたが、とりあえず作ってチェックしてもらい、フィードバックを反映させて実装、また進んではチェックしてもらうといった感じで進めることにしました。プロダクトを完成させてから確認すると手戻りが多くなるので、まずは画面デザインをつくって相談、そのあと枠組みをつくって相談、こうやって進めていましたね。 

 

――確かに一貫して業務を任せられていますね。それでは、業務上大変だったことはありましたか?

松木:
英語以外で大変だったのはシステム環境ですね。開発言語は以前まで触ったことのないPython(パイソン)でした。この会社で働くことが決まったときに開発言語がPythonだと聞いたので1ヶ月弱で猛勉強しました。それが試せることの期待と、本当に大丈夫なのかなという不安が半々でした。3か月で複数の機能を1人でリリースするまでできたので、ある程度は使いこなせたかなという印象です。 

 

――業務のスピード感についてはどうですか?

松木:
スピード感は全員が意識していましたね。これまでの自分の感覚だと、バグがないことが良い品質だと思っていたのですが、現地では“動かさなきゃ始まらない”という考えで多少のバグがあっても、どんどんユーザーに見せていこうというスタンスでした。

すごいのは、出してからちゃんとフィードバックをもらって検証することです。どのメニューをどれだけクリックされたかは日本でもやっていますが、現地ではユーザーや投資家に何度も会ってフィードバックをもらっていました。サービスの規模がそれほど大きくないからこそできる、より実践的なユーザーインタビューだなと思いました。 

 

――以前、「教えて!gooのコードレビューをインタビューしたときに、バグが出てしまうとサービスの運営に大きな影響がでてしまうので、時間をかけてコードレビューを行っていると担当者が言っていましたが、それとは大きく方針が違うように感じます。コードレビュー自体はあったのですか?

松木:
コードレビューはありました。ただ、バグがあるかないかのチェックよりも、システムの保守性についてチェックすることが多かったように思います。私が短期でいなくなるというのがわかっているので、みんながメンテできるようシンプルにかいているかという観点でレビューしてもらっていたのだと思います。 

 

――「教えて!goo」のように、テストの自動化などにも取り組んでいましたか?

松木:
この会社ではやっていませんでしたね。私も、行く前はそういうことをバリバリやっているのだろうなと思っていました。しかし、行ってみると、そもそもエンジニアが2人体制なので、2人が目で見られる範囲で、コミュニケーションをとりながらプロダクトを作ろうという方針でしたね。

「教えて!goo」との開発方針の違いの大きな要因はフェーズの違いだと思います。「教えて!goo」はすでに多くのユーザーがついていて、ユーザーの信頼を失ってはいけないフェーズ。一方でこの会社のプロダクトはそもそもユーザーをつけないといけないフェーズでバグがあったとしても、それよりも大事なことがある、という考え方だったのかなと思います。

 

――シリコンバレーのエンジニアと交流してどういう印象を受けましたか 

松木:
この会社のエンジニアだけではなく、休みの日はシリコンバレーの他の企業が主催していたハッカソンなどにも参加したので、いろいろなエンジニアと交流できました。その中で大きく感じたのが、彼ら全員がビジネス目線を持っているということでしたね。

 

――ビジネス目線を持っている?

松木:
行く前までの印象は、技術レベルが高く、高度なものを突き進めていくっていうものでした。とにかく新しいものを取り入れていく、そういう人たちなのかと思っていたのです。それは実際に間違いではないのですが、それ以上に彼らは、彼らのリソースで今何ができて、何をするべきか、ということを考えて行動していたのです。

ロジックやアルゴリズムを追及するよりも、時間やコストを考慮してその中でどれだけ合理的な進め方ができるかということを意識しているといった感じですかね。そういう意味では、テクノロジストというよりもリアリストというイメージの方が強いです。

 

シリコンバレーのスタートアップに対する想像と現実の違い


 

シリコンバレーのスタートアップを知り、日本のテクノロジー企業を知る

 

――今回のプログラムに参加して一番の発見は?

松木:
やっぱり仕事の進め方ですね。ひとりひとりが自律しているけど、同じゴールを目指してやっているところに感動しました。

日本では、リーダーの指示に従ってメンバーがそれをやることが多いですが、「メンバーも考える」、そして「リーダーはメンバーをどうサポートするか考える」ことが大事だということを体感しました。事実、CEOはうまくいってないところを聞いてくれたり、生活面のことも相談にのってくれたり、いろいろ引き出そうとしてくれていました。「困っていたらオレが助けるよ」という雰囲気を出してくれていました。

日本に帰ってきてから、私もチームのメンバーがそれぞれ自律して考える場を作るように心がけています。定例の会議では、各々が先週うまくいったこと、いかなかったことなど共有しあい、それをどうすればもっとうまくいくか会話する時間を取るようにしました。こうすることで全員が課題に対して当事者意識を持つことができるようになりましたし、課題に対しての解決意識も統一させることができるようになりました。 

 

――当初の目的は「自分のスキルを試す」ということでしたが、ここはどうでしょう?

松木:
今回は初めて使ったPythonでしたが、事前に自習していたことで、自分1人で実装までやり切ることができたのでエンジニアとしてのスキルについても自信がつきました。また、Pythonはデータ分析に強いので、「NTT-X Store」でも導入して、営業担当のアクションを変えていければと思っています。 

 

――実際の現場でも経験を活かしていろいろと模索しているのですね。業務以外での発見はありましたか?

松木:
休みの日などは、シリコンバレーの技術勉強会にも参加しましたが、ここでは逆に日本の技術レベルもぜんぜん劣っているわけではないなと思いました。シリコンバレーのほうが新しいことをやっている印象はありましたが、レベルの差は感じませんでしたね。

その一方で、コンピューター工学の基礎知識がしっかりしているところはすごいなと感じました。エンジニアならコンピューター工学の知識があって当然だと考えられているようでした。就職の面接でもそういった基礎理論が重要視されると聞いたことがあります。そこは多くの日本企業とは違うように感じました。 

 

――なぜシリコンバレーのエンジニアはコンピューター工学の基礎知識が重視されるのでしょうか?

松木:
シリコンバレーのエンジニアの視点が、例えば実装する前にこのプログラムの処理時間はどれくらいのオーダーになるかっていうのを考えているからなのだと思います。また、それがベースにあると新しい言語やシステムに対しても強いですしね。 

 

――なるほど。それでは、最後に今回のプログラムで一番印象に残っていることを教えてください。

松木:
予想と違ったことを発見できたことですね。例えば、新しいツールをどんどん使っているかと思ったら、対面のコミュニケーションをとても重要視していること。また、新しいことを取り入れることが正義ではなく、ちゃんとビジネスを成り立たせることが正義というエンジニアの考え方など。今まで私がもっていた既成概念が全く違っていたことが非常に面白かったですね。あと、シリコンバレーになくて日本のテクノロジー企業にあるものもわかりました 

 

――シリコンバレーになくて日本のテクノロジー企業にあるもの?

松木:
はい。このプログラムがまさにそうなのですが、エンジニアを育成するという制度そのものですね。シリコンバレーには研修制度がありません。ランチやマッサージ施設も無料などといった福利厚生はあるのですが、それは即戦力を引っ張ってきたいからで、戦力とみなされない時点で切り離されてしまいます。 

そういう意味ではNTTレゾナントを含む日本のテクノロジー企業におけるエンジニア育成施策は充実しているなと思います。人の能力を伸ばす制度は日本特有のものでしたね。実際にシリコンバレーのエンジニアもこの制度の話をしたときに「めちゃくちゃいい制度じゃん!」とびっくりしていました(笑)。その面では日本は非常に進んでいると気づきましたね。

 

――ありがとうございました。

 

【広報のあとがき】
シリコンバレーの異文化に触れた松木さん。「ここで得た経験・成長を必ず会社に還元したい」と熱く語ってくれました。このプログラムに行く前から松木さんのことを知っていましたが、帰国後は以前よりもエネルギッシュさが増しているように感じました。当初は“スキルを試す”目的でこのプログラムに参加したとのことでしたが、帰国後は仕事の進め方やマインドも社内に発信していこうとしています。個人の成長はもちろん、チームや組織にとっても、松木さんのこのプログラムでの経験が、有機的に機能していくように思いました。

 

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