言われ気づくこと

さて、母と仲の悪い私ですが、それでも母に感謝するべきことが１つあります。
それは姿勢のことです。

中学生の頃、自分では気づいていなかったのですが、とても姿勢が悪かったんです。
いわゆる、猫背というやつですね。
姿勢って自分では全然気がつかないですが、他人から見るととても気になるもの。
特に女の子は、姿勢が悪いとそれだけでみっともなく見えてしまいます。

とにかく背中を丸めて歩いたり、ピアノを弾いたりしている姿を見て
母は毎日怒っていました。

「そんな格好でいると、大きくなったらもっとひどくなる。
　いくら良い服を着ていても、姿勢が悪かったら全部かすんでしまう。
　歳をいったら、取り返しがつかないから、今直しとかない絶対後悔する」

毎日、私の顔を見るたびに話していました。

反抗期に入っていたその頃の私は、「あ～また言っている」とうんざりしてましたが
やっぱり人に言われると気にしてしまうので、ガラス越しに自分の姿が映るたびに
チェックしたり、ピアノの練習する時は、姿鏡を見ながら自分の演奏姿を
チェックしたり・・・とか気にするようになりました。

母も容赦がない人で、私が背中を丸めてると、長い定規を背中に入れたり
柱に背中をくっつけたりして、チェックしていた記憶があります。

あれからずいぶん年月が経ちますが、猫背は完全ではないですが
かなり直りました。
ピアノの演奏も、あれ以来「姿勢よくして弾いています」と人からも言われるように
なりました。

この年齢になってくると、姿勢が悪いと年齢より老けて見えることもあるので
あの時、口すっぱく言ってくれた母には、本当に感謝しています。


時が流れて、母が口すっぱく言っていた、↑のせりふ。
今、そっくりそのまま、娘に言っている私です。

やっぱり、こういうのは廻り廻ってくるんですね。