NAO日和

ピアノ講師NAOの日々感じた事を本音でトーク♪
コーギー・B'z・グルメ話あり
映画の点数は自分の満足度で評価

「おくりびと」

2008年09月25日 | 邦画

~キレイになって 逝ってらっしゃい~

予告編で、チェロの音に惹かれ、行ってきました。

2008年 日本 松竹配給 (08.9.13公開)
モントリオール世界映画祭グランプリ受賞作品
[監督]滝田洋二郎
[脚本]小山薫堂
[音楽]久石譲
[出演]
本木雅弘・・・・小林大悟(元チェロ奏者。納棺師)
広末涼子・・・・小林美香(大悟の妻)
山崎努・・・・・・佐々木生栄(NKエージェンンシーの社長)
余貴美子・・・・上村百合子(NKエージェンンシーの社員)
吉行和子・・・・山下ツヤ子(銭湯の女将)
笹野高史・・・・平田正吉(銭湯の常連客)

<見どころ>
ひょんなことから遺体を棺に納める“納棺師”となった男が、
仕事を通して触れた人間模様や、上司の影響を受けながら
成長していく姿を描いた感動作。
監督は、『壬生義士伝』の滝田洋二郎。人気放送作家の小山薫堂が、
初の映画脚本に挑戦。一見近寄りがたい職業、納棺師に焦点を当て、
重くなりがちなテーマを軽快なタッチでつづる。
キャストには本木雅弘、広末涼子、山崎努ら実力派がそろい、
主演の本木がみせる見事な納棺技術に注目。(シネマトゥディより)

<あらすじ>
楽団の解散でチェロ奏者の夢をあきらめ、故郷の山形に帰ってきた
大悟(本木雅弘)は、好条件の求人広告を見つける。
面接に向かうと社長の佐々木(山崎努)に即採用されるが、
業務内容は遺体を棺に収める仕事。
当初は戸惑っていた大悟だったが、さまざまな境遇の別れと向き合ううちに、
納棺師の仕事に誇りを見いだしてゆく・・・。(シネマトゥディより)

<感想>
「納棺師」という職業にスポットをあてた、この作品。

私は、ダーリンの実家で3回、葬儀に立ち会っていますが
家での葬式、しかも嫁。ずっと裏方(台所)にいっぱなし。
おまけに遠方からなので、どうしても後からきてしまうからか?
この“納棺の儀”を1回も見たことがありません。(--;)
この映画で、「こうやって旅立ってったのね・・・」と
思いながら映画を観ていました。

主人公:大悟(本木雅弘)は、チェロ奏者。オーケストラ楽員になったものの
あえなく解散。残ったのは、1800万円もするチェロの借金だけ。
夢をあきらめ、妻:美香(広末涼子)とともに、故郷の山形に戻る。
ある日、新聞広告で一つの求人広告に目をとめる。
"旅のお手伝い"ということで、旅行代理店だろうと思い面接に行ってみると、
旅は旅でもあの世への旅。
最後の別れを演出する、納棺師の仕事だった・・・ということから話が始まる。
 
主演の本木くんの演技は、文句のつけようがなく素晴らしい。
体を張った演技に拍手。そして、納棺の時の美しい動作&手順。
ある種のエロティックさえ感じたほど。
でも、そこに死者への慈愛がこめられているから、いやらしさも感じないし
お涙頂戴にもならない。

そして、広末さんの楚々とした演技もよかった。
私は、あまり広末さんは好きではないが、この映画でちょっと評価が
変わりましたね。これから先、楽しみな女優さんがまた増えました。

圧倒的な存在感を見せたのは、佐々木演じた山崎努。
 
重厚で、時にコミカル。なんとも懐深い演技で、圧倒していました。

脇を固めた俳優も、実力派俳優ばかりで、2時間飽きずに観られたのもよい。
出番は少なかったけど、笹野高史さんの演技は、相変わらずよかった。
彼の演じる平田の意外な職業が後半わかるのだが、その職種にちょい驚き。
その時にいう「死は門である」というのが、胸にズンときました。

作品を通して、納棺師の仕事がよくわかる。
きれいな死に方をする人ばかりではない。時には腐乱死体も扱う。
並大抵のことでは、できないだろう。
初任給からいきなり50万と聞いて驚いたが、なるほど。
いろんな死体を扱かわなければならないから、その金額にも納得した。

人間が生きている限り、「死」は絶対避けては通れない。
だけど、劇中、妻が納棺師をやる夫に対して「けがらわしい!」と
発してしまうのは、「死」にまつわる“けがれ”から遠ざかりたいという
感情から言わせるものだろう。
だけど、この作品を見れば、そういう感情は払拭されてしまう。

久石譲さんの音楽もよい。
設定がチェロ奏者なので、チェロベースの音楽が作品全体を占める。
チェロの音って、いいよね。人間の音域似てるからすごく心地よい。

「死」を描いていると同時に、「生」もしっかり描いている映画。
重いテーマだけど、笑える場面もあり、とてもバランスのよく仕上がっている。

間違いなく、今年度、日本映画のトップ作品。

今月は邦画のあたり月ですね。
昔は洋画ばかり観てましたが、ここ数年、邦画もやるじゃん!と感じます。
この作品が、海外で認められてほんと良かった。

点数10点 (満点)


コメント (4)   トラックバック (9)   この記事についてブログを書く
« 勉強中 | トップ | お知らせ »

4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
さすが! (ステラ☆)
2008-09-25 20:02:07
 って言うか、NAOさんもう観て来られたんですか~!!

 私も、この作品には何か惹かれる物があって、
 なかなか行けないんですが、おねだりして連れて行ってもらおうと思っています^^

 予習が出来て嬉しいです!
 レポ、ありがとうございます^^
ステラ☆さんへ (NAO)
2008-09-25 22:06:42
この作品と前出の「パコと魔法の絵本」はオススメ作品です。
両方とも感動しますが、感動の質がちょっと違いますね。
「おくりびと」は、日本人の死生観をとらえた作品。
ぜひ、劇場でご覧ください。必見です。
すごい (SANMA)
2008-09-25 22:18:18
満点ですね。
是非見たいです。
余談ですが、ウルトラマン見ました。
横浜が舞台でしかも、会社の近くがたくさん映ってるという理由で。。。横浜愛してるんです。
明日行く大倉山記念館も出てました。
SANMAさんへ (NAO)
2008-09-25 22:44:53
いや、これは、派手じゃないけど圧倒されました。
死生観を描いてますが、重いけどウィットがありけっしてお涙頂戴ではない。
百聞は一見にしかず、ぜひごらんあれ!

ウルトラマン、横浜がいっぱい出てきましたか。
知ってる街が出てくると、なんだかうれしいよね。
明日、大倉山か!精神のリフレッシュしてきてください。
素子さんに、よろしく。(^▽^)v

コメントを投稿

邦画」カテゴリの最新記事

関連するみんなの記事

9 トラックバック

『おくりびと』 (京の昼寝~♪)
□作品オフィシャルサイト 「おくりびと」□監督 滝田洋二郎 □脚本 小山薫堂 □キャスト 本木雅弘、広末涼子、山崎努、余貴美子、杉本哲太、吉行和子、笹野高史、峰岸徹、山田辰夫 ■鑑賞日 9月14日(日)■劇場 チネチッタ■cyazの満足度 ★★★★☆(5★...
おくりびと (ネタバレ映画館)
何気にカレンダーの印が気になった。
『おくりびと』 (Sweet*Days**)
監督:滝田洋二郎 CAST:本木雅弘、広末涼子、山崎努 他 モントリオール国際映画祭 グランプリ受賞 チェロ奏者だった大悟(本木雅...
映画「おくりびと」 (FREE TIME)
先日、映画「おくりびと」を鑑賞しました。
「おくりびと」で感動(;θ;) (Thanksgiving Day)
映画「おくりびと」を観てきました。 人の死や職業観、家族を大切にする気持ちなどいろんなメッセージが詰まっていて、考えさせられつつも最後は涙があふれてきました(;θ;) こんな内容の映画です。 ↓↓↓ 『所属する東京のオーケストラが解散し職を失ったチェロ...
「おくりびと」 (塩ひとつまみ)
見てきました。感想です。
【おくりびと】 (+++ Candy Cinema +++)
【監督】 滝田洋二郎  【脚本】 小山薫堂   【音楽】 久世譲   【公開】 2008/09/13  【上映時間】 2時間10分  【配給】 松竹 ...
【おくりびと】旅立ちの門に立つ崇高な儀式 (映画@見取り八段)
おくりびと 監督: 滝田洋二郎 出演:  本木雅弘、山崎努、広末涼子、余貴美子、吉行和子 公開: 2008年9月 モントリオール世界映画祭グ...
「おくりびと」 安らかな旅立ちのお手伝い (はらやんの映画徒然草)
幸いなことに両親はまだ健在なので、納棺に立ち会ったことがありません。 葬儀屋とは